[ワシントン 5日 ロイター] - ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、北朝鮮が非核化に向け動かなければ、制裁強化を検討する考えを示した。
ベトナムの首都ハノイで28日に行われた米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談は、北朝鮮の非核化をめぐって溝が埋まらず、合意文書の署名を見送った。トランプ氏は会談後の記者会見で、正恩氏が核爆弾の原料をつくれる寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄の見返りに、経済制裁の全面解除を求めたことは受け入れられないとし、「(交渉の)席を立たざるを得なかった」と語った。
北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)で2日、マグニチュード(M)2.8の地震が発生した。韓国気象庁(KMA)は、北朝鮮による2017年9月の核実験で誘発された地震との見方を示している。
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は18日午前10時前、専用機で平壌国際空港に到着した。韓国大統領が平壌を訪れたのは約11年ぶり。出迎えた北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と抱擁し、握手を交わした。午後に首脳会談に臨む。20日までの滞在中、「完全な非核化」を繰り返し表明している正恩氏から、具体的な措置を引き出せるかが焦点となる。
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は19日、ABCテレビのインタビューで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が4月に板門店で韓国の文在寅大統領と会談した際、1年以内の非核化に応じる意向を示していたと主張した。