北朝鮮は22日、中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験に成功し、核弾頭の末期誘導性能が確認されたと発表した。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が伝えた。
韓国軍や日本政府によると、北朝鮮は14日午前5時28分、北西部の平安北道・亀城から弾道ミサイル1発を発射した。記者会見した菅義偉官房長官によると、ミサイルは亀城から東北東へ約800キロ飛んで、朝鮮半島東方約400キロの日本海上に落下したとみられる。飛行時間は30分間で、落下地点は日本の排他的経済水域(EEZ)の外と推定される。
【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は2日付の論評で、朝鮮半島で核戦争が起きた場合、「米軍の兵たん、発進、出撃基地になっている日本が真っ先に(核爆発による)放射能雲で覆われる」と警告し、日本に対する核攻撃を示唆した。
論評は、米朝の緊張が高まる中、日本が「米国の核戦争騒動で漁夫の利を得ようとしている」と非難。海上自衛隊と米空母「カール・ビンソン」の訓練などを批判し、「米国の侵略策動に追従しながら無事と考えるのは愚かだ」と強調した。
論評は、米朝の緊張が高まる中、日本が「米国の核戦争騒動で漁夫の利を得ようとしている」と非難。海上自衛隊と米空母「カール・ビンソン」の訓練などを批判し、「米国の侵略策動に追従しながら無事と考えるのは愚かだ」と強調した。
韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が29日午前5時半ごろ、北西部の平安南道北倉(ピョンアンナムドプクチャン)付近から北東方向にミサイル1発を発射したものの、失敗したと推定されると明らかにした。ミサイルの種類や飛距離などは分析中という。
【ソウル時事】北朝鮮は25日、朝鮮人民軍創建85周年を迎えた。米中両国や日本などが自制を強く求める中、6回目の核実験や弾道ミサイル発射など新たな挑発行動に踏み切るかが注目される。米国は空母「カール・ビンソン」を朝鮮半島近海に接近させ、軍事的圧力を強化しており、関係国は高度な警戒態勢を維持している。