北京(CNN) 中国東北部と南部がそれぞれ豪雨による洪水に見舞われ、19日までに少なくとも計107人が死亡した。
東北部の黒竜江省、吉林省と遼寧省では同日午後4時の時点で85人の死亡が確認され、105人が行方不明となっている。
新華社通信によるとこの洪水で数百万人が影響を受けた。遼寧省では過去50年で最悪の水害になったと、地元紙が伝えた。
一帯は中国有数の穀倉地帯として知られるが、78万7000ヘクタールの農地が冠水して壊滅的な被害を受けた。市街地の映像は、道路が冠水して川のようになった様子を伝えている。
南部では、広東省に先週上陸した台風に続く豪雨で22人が死亡。被害総額は86億元(約1400億円)に達した。同省東部の汕頭市では堤防が決壊して低地の民家が浸水し、10人の死者が出た。
インターネット上では「政府は軍を外国での演習に送り出す一方で国民には無関心だ」と、対応の遅れを批判する声も上がっている。