野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2010年10月31日(日)『天滝渓谷を訪ねて』

2018-11-05 | 野生生物を調査研究する会歴史
朝晩が寒く感じるこの頃
但馬はもっと寒いかも
今回は 天滝での観察会
 
2010年10月31日(日) ミニバスツアー 『天滝渓谷を訪ねて』
兵庫県養父市大屋町にある天滝渓谷を訪ねました。阪急宝塚駅に7時45分集合。お天気は午後から雨という事ですが強力な晴れ女がいるからきっと大丈夫!
バスで移動中)セイタカアワダチソウの群落をいくつも見ました。一時花粉が喘息の原因になると騒がれたそうですが実は濡れ衣。セイタカアワダチソウは花粉が重く花粉は風で飛散しない虫媒花だそうです。ミツバチにとってはミツや花粉を集める最後の花。掘り返された土地に真っ先に芽を出すので「荒地のパイオニア」と呼ばれているそうです。
最初に寄ったのは玉水神社。ムクノキの群落を見ました。ムクノキのほかに、エノキ、イチョウなどの巨木がたくさんあります。写真のムクノキは樹齢300年といわれています。
 
ムクの葉の裏はザラザラしています。昔サンドペーパーがなかった頃は桐のたんすを磨くのにこの葉やトクサが使われていたそうです。爪磨きにもなる?
 
会員の希望で花の時期ではないですが樽水(たるみ)の大桜を見に行きました。下に小さな駐車場があり、そこから坂道を登って15分ほどで到着。駐車場は20台ほどしか入れず、花の季節には順番待ちの車が山道に列を成すそうです。
 登る途中に石垣がありました。抜かしは養蚕が盛んでクワ畑にするために掘り返した時に出てきた石を積み上げて石垣にしたそうです。大小の岩が組み合わされ、。なんとも趣のある石組みでした。。養蚕が廃れた後はスギやヒノキが植林が植林されたそうです。
 桜はエドヒガンで樹齢100年を越えているといわれています。一時樹勢が衰えたのですが樹木医の手当ての結果また勢いを取り戻したそうです。木の周りには枝を支える足組みたくさんがあります。このあたりもシカのが来るらしく木の幹の周りには食害を防ぐためのネットが張られていました。
 さてい良いよ本命の天滝。その前に駐車場でお昼。ここまでは曇り空だったのですが・・・。お弁当を食べ終わったとたん、大粒の雨が。そこでみんな持参のレインコートやスパッツをさっと装着。さすが!最近の天気予報は精度が高いですね。
 
天滝までの道のりは1.2km、標高差が350mということで時間にして約40分。道は整備されていますが途中に結構急な坂道があります。途中にはいくつも滝がありました。下の写真は夫婦滝。二つに分かれている水の流れが一つになることから付けられた?
 
とうとう滝に到着!天滝は落差98m、県下随一の滝。行程は約40分とか書かれていたけど40分では着かなかった~、一時間はかかったような気がします。でも雨の中を登ってきた価値あり、本当に天から落ちてくるような見事な滝です。
  
勇敢な(?)会員がすべる岩をものともせず、滝の近くまで行ってみました。右下の方に見える人影がそうです。この人たちと比べても滝の大きさが分かりますね。
滝の流れはもっともっと下のほうまで続いていてこのカメラでは全部を写しきれませんでした。(ナナナチュラリストクラブHPより)