野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

資料を読む 子ども本がおもしろい㉝図解 日本列島100万年史1 誕生のふしぎ

2018-11-24 | 資料を読む
資料を読む 子ども本がおもしろい㉝
1980年ごろに日本列島砂山論 (1982年) 日本の山地形成論―地質学と地形学の間(1983年)が藤田和夫氏から日本列島の形成について新たな知見を見ることができた。
内容はむつかしくてよくわからないところが多かったが、40年近くなって大変わかりやすい本がでた
子ども向けとはいえ、反対にこれからの子どもはこのようなことが常識に

図解 日本列島100万年史1 誕生のふしぎ 山崎 晴雄 (監修), 久保 純子 (監修)  講談社 2018年
ブルーバックス『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』図解版。
1巻では、日本列島の誕生から2万年前まで。
目次
巻頭ビジュアル 日本列島の今のすがたを見てみよう!
はじめに
1 日本列島は大陸の端がちぎれて生まれた!
●もっと知りたい! 「プレート」ってなんだろう?
2 東北日本と西南日本が折れ曲がってできた「弧状列島」
3 「フォッサマグナ」は溝?
4 海溝にたまった泥や砂が山をつくる!?
5 山脈は「大地のシワ」
6 伊豆半島が本州にぶつかった!
7 マグマが火山をつくる
8 「カルデラ」は巨大噴火のあと
9 日本一の平野・関東平野ができた
10 海と陸をくりかえしていた大阪・京都
11 富士山は今とちがう形だった
12 6000年かけて富士山が今のすがたに
13 はじめはわかれていなかった「富士五湖」
●もっと知りたい! 地質の年代は、どうやってわかるの?
14 日本アルプスの丸い谷には氷河があった!
15 瀬戸内海をナウマンゾウが歩いていた!
16 北海道とユーラシア大陸はつながっていた
●もっと知りたい! 氷期と間氷期
用語解説
プレートテクトニクスに基づき、書かれた日本列島の変遷史をこどもむけに編集されている。
日本列島が大陸と分離して、今の位置に移動したこと、しかもバラバラに移動したのが、くっついて今の形、
くっついたところが「フォッサマグナ」といわれる「溝」
海と陸をくりかえしていた大阪・京都を図解でわかりやすく説明している。
ブルーバックスは苦手というひとにとっては、眺めているだけで、日本列島の形成過程がみえてくるのは子供向けのすごさ。
やっと子どもむけに、日本列島の形成史の話が、最新の知見をもとにしたベーシックなテキストがやっとできた。
地学をまなぶことが少なくなっている
火山国地震国である日本にすんで、学ぶべきことの多い本である。