2019年6月19日(水)
今日は、家で、一日、おとなしく過ごしましたよ。
出来事は、知らない番号から、スマホに電話があったくらい。
出なかったけれど、業者かな・・?
家電どころか、ついに、スマホにまで・・。
さて、そこで、今日は、先日、エッセイサークルに出したエッセイを・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヒヤリ ハット」
ここの所忙しく、疲れが溜まっていた。そのため、町内の郵便局まで歩いて行くのも、億劫で、
車で行くことにしてしまった。マンションの駐車場から道路へ車を出すと、すぐ先のメインストリートと
交差する信号は、赤だった。一番前に車を止めて待つ。目の前を左右に走り抜ける車が止まり、
交差点内に、車も人も居なくなった。左折しようとした先の左側の信号も赤と、チラリと見た時、
頭の中で、パチンと何かが弾け、突然、私は、
〈あ、行かなくちゃ〉
と、慌てて、アクセルを踏んだ。車は、ズズっと前に動き出す。
〈いや、待て、待て!信号、赤、赤!〉
目の前の赤い信号を少し不思議な気持ちで、見つめながら、私は、ブレーキを踏み、
車は、横断歩道の手前で止まった。
全ての方向の信号が赤となる数秒間だったのだ。周りの車に、私の失態を見られていた恥ずかしさで、
いたたまれなかった。それゆえ、信号が、青になった瞬間、私は、交差点を左折し、逃げるように、
郵便局の駐車場へ向かった。
その間も、私の心は、不安で、波立っていた。
八十七歳の高齢者が、池袋で大事故を起こしたばかりなのに。
十年程前に、生前の父から運転免許証を取り上げたのが、父が、八十七歳だったので、
事故の悲惨さとともに、父のことを強く思い出した。自立が奪われたようで、寂しがっていた父に対しての
後ろめたさは、いつもあったけれど、池袋の事故のニュースを見て、私のしたことは、間違いじゃ無かったと、
密かに心を撫で下ろしたりした・・。
それなのに、私が、こんなミスして、どうするの・・。
パチンという音で、私の脳細胞一個、壊れてしまったに違いない。
これが、始まりなんだろうか?
これから、どうなっていくの・・?怖い・・・。
郵便局で、順番待ちの列に並んでいると、あのニュースを見たダンスの友人のMさんが、先日、教えてくれた、
「ハインリッヒの法則という事故の法則」が頭を過ぎる。
三百件の、「事故に繋がる可能性のあるミスと、事故」のうち、
二百七十件は、事故未満のミス。
・・・最近、交通安全の広報などで、「ヒヤリ ハット」と言うけれど、それのことだな。
三十件は、小さな事故。
・・・父は、この段階だった。
その内の一件は、重大事故になる。
・・・でも、二十九件の小事故の後に、この一件が起きるわけじゃなく、その一件は、
ランダムに、突然、来るのが、怖い。
そして、「みんな、公民館には車で来るから、気を付けようね」と、お仲間と頷きあったのだった。
だが、今日は、郵便局の帰り道になっても、
「事故を起こしたら、怖い」という感情と、
「でも、動き回れて、助かる」と、今のままの生活のペースを守りたい本音が、
混ざりあわずに、私の心の中で、点滅していた。
前方の信号が、赤となり、私は、前の車の後ろに車を止めた。
ところが、青になっても、その車は、動き出さない。
なんで、動かない・・?
ほら、ちゃんと、前を見てよ。
まだ、動かない・・。
「警笛をプッと鳴らして、殺人事件」というのもあったような気がして、強気に警告も出来ない。
しばら~くしてから、前の車は、動き出した。
ああ、お仲間だわ、うっかり仲間。
お互い、免許証を手放す日まで、なんとか無事に、車社会を乗り切って行こうよと、ため息を一つついてから、
私も、車を発進させた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここのところ、シニアの交通事故のニュースが、続いて、続いて、続いているのに、
ウィステ自身が、こんな風で、・・・(>_<)
まずは、ヒヤリハット、気を付けます・・・。
今日は、家で、一日、おとなしく過ごしましたよ。
出来事は、知らない番号から、スマホに電話があったくらい。
出なかったけれど、業者かな・・?
家電どころか、ついに、スマホにまで・・。
さて、そこで、今日は、先日、エッセイサークルに出したエッセイを・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヒヤリ ハット」
ここの所忙しく、疲れが溜まっていた。そのため、町内の郵便局まで歩いて行くのも、億劫で、
車で行くことにしてしまった。マンションの駐車場から道路へ車を出すと、すぐ先のメインストリートと
交差する信号は、赤だった。一番前に車を止めて待つ。目の前を左右に走り抜ける車が止まり、
交差点内に、車も人も居なくなった。左折しようとした先の左側の信号も赤と、チラリと見た時、
頭の中で、パチンと何かが弾け、突然、私は、
〈あ、行かなくちゃ〉
と、慌てて、アクセルを踏んだ。車は、ズズっと前に動き出す。
〈いや、待て、待て!信号、赤、赤!〉
目の前の赤い信号を少し不思議な気持ちで、見つめながら、私は、ブレーキを踏み、
車は、横断歩道の手前で止まった。
全ての方向の信号が赤となる数秒間だったのだ。周りの車に、私の失態を見られていた恥ずかしさで、
いたたまれなかった。それゆえ、信号が、青になった瞬間、私は、交差点を左折し、逃げるように、
郵便局の駐車場へ向かった。
その間も、私の心は、不安で、波立っていた。
八十七歳の高齢者が、池袋で大事故を起こしたばかりなのに。
十年程前に、生前の父から運転免許証を取り上げたのが、父が、八十七歳だったので、
事故の悲惨さとともに、父のことを強く思い出した。自立が奪われたようで、寂しがっていた父に対しての
後ろめたさは、いつもあったけれど、池袋の事故のニュースを見て、私のしたことは、間違いじゃ無かったと、
密かに心を撫で下ろしたりした・・。
それなのに、私が、こんなミスして、どうするの・・。
パチンという音で、私の脳細胞一個、壊れてしまったに違いない。
これが、始まりなんだろうか?
これから、どうなっていくの・・?怖い・・・。
郵便局で、順番待ちの列に並んでいると、あのニュースを見たダンスの友人のMさんが、先日、教えてくれた、
「ハインリッヒの法則という事故の法則」が頭を過ぎる。
三百件の、「事故に繋がる可能性のあるミスと、事故」のうち、
二百七十件は、事故未満のミス。
・・・最近、交通安全の広報などで、「ヒヤリ ハット」と言うけれど、それのことだな。
三十件は、小さな事故。
・・・父は、この段階だった。
その内の一件は、重大事故になる。
・・・でも、二十九件の小事故の後に、この一件が起きるわけじゃなく、その一件は、
ランダムに、突然、来るのが、怖い。
そして、「みんな、公民館には車で来るから、気を付けようね」と、お仲間と頷きあったのだった。
だが、今日は、郵便局の帰り道になっても、
「事故を起こしたら、怖い」という感情と、
「でも、動き回れて、助かる」と、今のままの生活のペースを守りたい本音が、
混ざりあわずに、私の心の中で、点滅していた。
前方の信号が、赤となり、私は、前の車の後ろに車を止めた。
ところが、青になっても、その車は、動き出さない。
なんで、動かない・・?
ほら、ちゃんと、前を見てよ。
まだ、動かない・・。
「警笛をプッと鳴らして、殺人事件」というのもあったような気がして、強気に警告も出来ない。
しばら~くしてから、前の車は、動き出した。
ああ、お仲間だわ、うっかり仲間。
お互い、免許証を手放す日まで、なんとか無事に、車社会を乗り切って行こうよと、ため息を一つついてから、
私も、車を発進させた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここのところ、シニアの交通事故のニュースが、続いて、続いて、続いているのに、
ウィステ自身が、こんな風で、・・・(>_<)
まずは、ヒヤリハット、気を付けます・・・。