阪森郁代「ランボオ連れて風の中」森のテラス 2012-12-15 04:25:44 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 文字(もんじ)のごときひかり放てり時雨して槌に浮きたる折釘さへも 山登りをして美しい自然に出会うと神の存在を素直に信じている自分がいる。この時雨の文字も折釘も神からのメッセージに思えたのではないか。槌に浮いていたのも、時雨も。 神は死者と置き換えてもいい。
阪森郁代「ランボオ連れて風の中」森のテラス 2012-12-14 04:44:15 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 曼珠沙華花咲く村に入りにけり道すがらなる秋の明るさ 曼珠沙華の花が咲く村と言われてどんなイメージを抱くだろう。私はどこか懐かしくどこか寂れた少し不吉なものをイメージする。そんな村も道すがらなら秋の明るさだけを感じるだけだ。
阪森郁代「ランボオ連れて風の中」森のテラス 2012-12-13 05:57:57 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 明日よりも昨日に向きてやはらかく身をよぢりたるわれと思ひき 後ろ向きが悪いことだと誰が決めたのだろう。昨日が後ろだと誰が決めたのだろう。「やはらかく実をよぢりたるわれと思ひき」とひらがなを多く使っているのも決して後ろ向きではないと柔らかく伝えたいのではないか。
阪森郁代「ランボオ連れて風の中」弾むかなしみ 2012-12-12 08:49:15 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 さながらにうづくまりたる小さき山春のひかりをふくふくと吸う わざと小さくなっている山。それでも春のひかりをふくふくと吸っていき春の山になる。小さい山はまるで神の子のように思える。神の息吹を吸って春の美しさを装うようになるのだ。
退会 2012-12-11 18:08:48 | 雑感 短歌人会を退会した。 理由は 発表する場を必要だと感じなくなった。 歌集以外を読む気が失せた。(全くでないが) 今まで御世話になった方々、ありがとうございました。 御迷惑をお掛けした方々、すみませんでした。 また好きな短歌があれば歌集以外からも読むつもりです。(過去の短歌人誌を読み返して) blogはずっと続けますのでお付き合い頂ければ幸いです。