元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

キモイは心で言いましょう。もしくはブログ。

2005年10月27日 00時44分27秒 | 日々雑感
 JJの桜井裕美も可愛いな~

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 大戸屋で昼食をとっていると、前の客が食べた残骸が残るテーブルに女がどかんと腰をかけた。「あらあらセッカチさんね」と思いながらほっけを食す。

 やがて異変に気がついた。女がしきりにテーブルの上で何かをやっている。どこから仕入れたのか、アニメ小公女セーラの名場面集みたいなシールを厚紙にひたすら貼っている。「人には色々事情があるから…」と思いながらとろろご飯を食す。

「お待たせしました~」

 彼女のテーブルに食事が運ばれてきた。行った人なら分かるが大戸屋は食事を出すのが遅い。どの店舗に行っても出てくるまでに10分は待たされる。彼女はその間、ずっとシールを厚紙に貼り続けていた。セーラが終わると今度も世界名作劇場のなんかのシールを貼っていた。飯が届いてからもまだ貼り続ける。「こりゃなんかおかしいな」と思いながら味噌汁を食す。

 貼り方も変で、シールって本来剥がす場所以外の枠部分もシールになってるジャン。まず枠のシールをきれいにはがして厚紙に貼る。そして名場面が描かれているシールを剥がして、厚紙に貼られた枠部分の抜けたところと同じ位置に戻していく。
わけが分からない。ふたつのシールを貼り終えた彼女は、カバンから布を切るような大きな鋏を取り出して、厚紙をシールの外枠に合わせて切り始めた。「本格的にヤヴァイ。ねへさん、事件ですぅ」と思いながら席を立った。

 まぁだから何なんだよ。というお話でした。
コメント (3)
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