元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

キラワレモノ後編

2009年11月30日 23時11分35秒 | 日々雑感
「生徒いない教室で授業 停止を」

 こういうのって、なんでそんなことをさせられているのか、そっちを知りたいですね。

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 前回の続き

 しかしTが続けた言葉は詫びではなかった。僕を嫌っていたTの友達のバッシングだった。「アイツは許せないやつだ」、「オレもアイツにだまされた」、「はめられた」等々。Tは一方的にしゃべり続けた。

「って訳だから、ごめんね」

 それに対して僕は

「何も分かっていないんだね」

 と言って電話を切ってやった。誰かじゃない。自分だろうと強く思った。そしてそれ以来、遊ぶことはもちろん、電話がかかってくることもなかった。

 そして15年後の東陽町。学生の頃、小太りだったTが痩せていた。見ようによってはモテそうな感じもしなくはない。彼は変わったのだろうか。Tが僕の前を通り過ぎていく。彼は僕には気がついていない。

 誰にでもありそうなワンシーン。ただそれだけだ。
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キラワレモノ中篇

2009年11月30日 00時31分33秒 | 日々雑感
「興毅 判定で内藤破り新王者」

 内藤を応援していたけど、亀田長男は頑張ったと思う。最終ラウンドに内藤の打ち合いに応じていたのもエンターテイナーとして良かったと思う。

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前回の続き

「Tに嫌われている?」

 まったく心当たりがなかった。しかしAの話を聞くとなんかちょっとおかしい。僕のことを嫌っているのは、実際はTの友達でなぜかそれにTが載っているらしい。そもそもTの友達に嫌われることに心当たりがないのだが、もひとつTの行動が分からない。けどまぁ良いやと僕はAとだけ遊ぶようになった。

 しかし何週間か何ヶ月かは覚えていないが、ある日、Tから電話がかかってきた。いやだな~と思った。Tは、僕がAから一連のことを聞いていることを知らないのだろうか。なかったことにして、しれーっと電話してきたのだろうか。

 しかしTは言った。

「どうもすみませんでした!」

 つづく
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