リズム天国ゴールドは一応すべてクリアしたけど、シューティングが難しい…
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前回の続き
時間が来るまで傍聴席でぽつねん。やがて訪れた裁判の時。しかし不動産屋は現れなかった。
「取りあえずこちらにいらして下さい」
係員に呼ばれ僕は傍聴席から、柵の向こうの丸テーブルへと進んだ。背中に傍聴席からの視線を感じるが振り返ることはできなかった。
「こちらに腰をかけてください」
僕は傍聴席から見て左手の椅子に腰をかけた。
「被告がまだ来ていませんね」
これはもしかして欠席裁判という物ではなかろうか?などと考えていると、担当者が不動産屋に電話を入れた。
「もしもし、○○不動産の○○さんいらっしゃいますか?」
担当者の話を聞いていると、いま法廷にいなくてはいけない本人が電話に出たらしい。欠席裁判確定か。
「本日の裁判のことはご存知ですか?出廷されないんですか?」
などと係員が話をしている。そして3分経過、5分経過、10分経過…。
「もう開廷しますので、もう切りますよ。切らせてください」
なんか不動産屋がごねている。そのうち裁判官と思われる人物が痺れを切らして係員に声をかけた。
「もう始めるから切りなさい」
「いえ、なんか代理人を立てるから待てとか言ってるんですけど」
「そんなのは認められない。どちらにしろ今この場所にいないんだから、もう駄目です。切りなさい」
というやり取りがなされ、電話は半ば強制的に切られた。後から聞いた話だが、裁判に代理人を出廷させることはできないらしい。そのため、この場合は大家が出てくるしかないらしい。もし駄目なら弁護士などの資格がある人間に依頼するとのことだ。
そして始まった大勢の傍聴人が見守る中での欠席裁判。しかしここでは裁判官が僕の主張を聞いて、主張に見合うだけの証拠を揃えているかの確認に終始した。
1.前家賃の返還
コレに関しては過去の振込み履歴と、何月何日にアパートを退去したかを話し、たしかにひと月分が過払いになっていることを証明。
2.敷金の返還
コレは敷金を2ヶ月分払っていることのみの証明。本来ならここでどういうクリーニング代がかかったのかを争点に話し合いが行われるはずだったが、それを話す人が来ていない。よってクリーニングをしたことすらナシということになり、僕の言い分がすべて認められた。
これらは刑事裁判とは異なり、雑談に毛が生えたようなやり取りで進められた。刑事裁判だと「被告、起立をお願いします」、「弁護人、証拠の提出をお願いします」なんて段取りで進むけどね。
そして判決。
「被告は家賃三ヶ月分からすでに支払った分を差し引いた金額と、今回の裁判にかかった経費と○月○日から発生する5パーセントの利息を払うこと」
本当は僕が裁判所まで赴いた交通費も請求できるらしいのだが、まぁ黙っておいた。コレにて終了。そして傍聴席の小童は退席して行った。果たしてこれで本当に終了するのだろうか。不動産屋はかなり腹を立てていたらしい。
するとやはり裁判官から経験談を頂いた。
「こういったケースの場合、これでは終わらないかもしれない。今回の判決を関係者に送るけども、先方が感情的になっているので異議を唱えるかもしれない」
少額訴訟は基本的に一度の裁判で判決を言い渡す手間をとらせない目的の裁判だ。しかし一度だけ異議を唱えられるらしい。そしてその場合、不服に値する証拠を先方が持ってくるはずなので、再度裁判を行わなくてはいけない。
このまま何事もなく振込みがされれば良いのだが、今時点では分からない。
こうして僕は裁判所を後にした。そして二度と訪れることがないことを願いたい。
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前回の続き
時間が来るまで傍聴席でぽつねん。やがて訪れた裁判の時。しかし不動産屋は現れなかった。
「取りあえずこちらにいらして下さい」
係員に呼ばれ僕は傍聴席から、柵の向こうの丸テーブルへと進んだ。背中に傍聴席からの視線を感じるが振り返ることはできなかった。
「こちらに腰をかけてください」
僕は傍聴席から見て左手の椅子に腰をかけた。
「被告がまだ来ていませんね」
これはもしかして欠席裁判という物ではなかろうか?などと考えていると、担当者が不動産屋に電話を入れた。
「もしもし、○○不動産の○○さんいらっしゃいますか?」
担当者の話を聞いていると、いま法廷にいなくてはいけない本人が電話に出たらしい。欠席裁判確定か。
「本日の裁判のことはご存知ですか?出廷されないんですか?」
などと係員が話をしている。そして3分経過、5分経過、10分経過…。
「もう開廷しますので、もう切りますよ。切らせてください」
なんか不動産屋がごねている。そのうち裁判官と思われる人物が痺れを切らして係員に声をかけた。
「もう始めるから切りなさい」
「いえ、なんか代理人を立てるから待てとか言ってるんですけど」
「そんなのは認められない。どちらにしろ今この場所にいないんだから、もう駄目です。切りなさい」
というやり取りがなされ、電話は半ば強制的に切られた。後から聞いた話だが、裁判に代理人を出廷させることはできないらしい。そのため、この場合は大家が出てくるしかないらしい。もし駄目なら弁護士などの資格がある人間に依頼するとのことだ。
そして始まった大勢の傍聴人が見守る中での欠席裁判。しかしここでは裁判官が僕の主張を聞いて、主張に見合うだけの証拠を揃えているかの確認に終始した。
1.前家賃の返還
コレに関しては過去の振込み履歴と、何月何日にアパートを退去したかを話し、たしかにひと月分が過払いになっていることを証明。
2.敷金の返還
コレは敷金を2ヶ月分払っていることのみの証明。本来ならここでどういうクリーニング代がかかったのかを争点に話し合いが行われるはずだったが、それを話す人が来ていない。よってクリーニングをしたことすらナシということになり、僕の言い分がすべて認められた。
これらは刑事裁判とは異なり、雑談に毛が生えたようなやり取りで進められた。刑事裁判だと「被告、起立をお願いします」、「弁護人、証拠の提出をお願いします」なんて段取りで進むけどね。
そして判決。
「被告は家賃三ヶ月分からすでに支払った分を差し引いた金額と、今回の裁判にかかった経費と○月○日から発生する5パーセントの利息を払うこと」
本当は僕が裁判所まで赴いた交通費も請求できるらしいのだが、まぁ黙っておいた。コレにて終了。そして傍聴席の小童は退席して行った。果たしてこれで本当に終了するのだろうか。不動産屋はかなり腹を立てていたらしい。
するとやはり裁判官から経験談を頂いた。
「こういったケースの場合、これでは終わらないかもしれない。今回の判決を関係者に送るけども、先方が感情的になっているので異議を唱えるかもしれない」
少額訴訟は基本的に一度の裁判で判決を言い渡す手間をとらせない目的の裁判だ。しかし一度だけ異議を唱えられるらしい。そしてその場合、不服に値する証拠を先方が持ってくるはずなので、再度裁判を行わなくてはいけない。
このまま何事もなく振込みがされれば良いのだが、今時点では分からない。
こうして僕は裁判所を後にした。そして二度と訪れることがないことを願いたい。
その後、進展があったらもちろんアップしてください。
しかしその不動産、本当に性質が悪そうですね。
非常に読みごたえありました。
一時感情的になってるだけで、冷静に考えれば振込してくると思われます。
今後の進展をまた聞かせてください。
続きがないことを祈っておきます。
しかしもっとごちゃごちゃしてるのかと思いましたが、裁判ってーのもアッサリしてるんですねぇ
悪いですよ~。人間的にまったく信用できない輩でした。
>まっつーさん
スムーズに振込みが行われることと、もうひと波乱を望んでいる僕がいますよ。
>氷魚さん
非常にシステマチックに進行します。怖いくらいに。感情を一切排除した空間だと思いました。