“ロクイチ”を想う…

2008年06月17日 17時27分04秒 | 保存車両・懐古話

 6月17日は特別な記念日

昨年の6月17日は日曜日。
 今日みたいに晴天でしたね。その青空の下、EF5861が牽くお座敷客車“ゆとり”(後補機にEF6439)が関東路を快走しました。その姿は、まさかこれが最後の営業列車になってしまうなんて予測・想像すらできないほど勇敢で、これからの活躍も大いに期待できるものでした。撮影された皆さんも同じように思われたことでしょう。


品川で発車を待つ9999レ。ホーム先端はファンで埋め尽くされていた。撮影K氏

 鉄道ダイヤ情報には、ミステリートレインならではの○○表示で行路が掲載されましたが、事前にいくつかの鉄道掲示板で○○箇所を穴埋めされた正式な行路が書かれてしまい、結局はミステリートレインの意味はありませんでしたね。まぁ、誰でも想像できるスジでしたけど…。
 当初は武蔵野線や田端操など複雑な行路を計画しましたが、EF58の車軸配置やJR発生料金の関係で走行路線が決まってしまい、車両の方向が逆にならないようにしたら直行直帰しかできなくなりました。


往路の発車を待つ9999レ。全区間で上野方にEF6439を連結。撮影S氏

 横川には碓氷峠鉄道文化むらがあるので、JRにとってはちょうど良い行路なのでしょうね。我々は、文化むらでもEF58172に旗を掲出したりとイベントを開催し、乗客の皆さんには大変好評な団臨となりました。

 私は実行委員長として、朝から車掌業務に従事しましたが、復路の車内に差し込む夕日はかなり印象に残っていて、それを思い出すと感慨深いものがあります。今日の夕日も、ちょうど1年前と同じような感じですね。あの時は、とても満ち足りた気持ちでした。

 元気と思われていたEF5861ですが、昨年秋頃行なわれた全般検査で不具合が見つかり、今年3月には廃車対象の保留車という扱いにされました。これはJR東日本の正式決定のようで、もう二度と営業列車を牽くことはなくなったということです。

 その上、EF5861との組み合わせに絶大な人気を博していたゆとりまでもが3月中に引退。これで、JR東日本からJT客車が消滅しました。

 1年でこれだけ大きな変化が起こるのは、JR民営化後初めてのことではないでしょうか。(前半の方は私は幼少だったので知りませんけど…)


この編成、もはや模型の世界でしか実現できなくなりました…。


EF6439も、ここ最近はほとんど動きなし…。除籍・廃車も近いのでしょうか。


EF5861は廃車対象だが、どこかで“静態保存”されることを強く切望します。


私にとっては、この団臨は生涯忘れえぬ大切な思い出です。

 この経験を後世に残すために、『“ロクイチ”が走るまで』を制作し発行しました。←残念ながら頒布は終了しています。


クリックすると「“ロクイチ”が走るまで」のサイトへジャンプします


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