中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

古きよき街―鵜沼宿(旧中山道を歩く 247)

2011年06月02日 10時28分19秒 | 6.美濃(岐阜県)の旧中山道を歩く(210~2


(左側が地蔵堂を右折して出てきたところ)


(ここは中山道鵜沼宿、これよりうとう峠の石碑)

(鵜沼宿2)
赤坂の地蔵堂を右折すると、
左手に鵜沼東ふれあいセンターがある。
ここに昔は高札場があって、鵜沼宿の入り口に当る。

ふれあいセンターの向こう隣には、村社 赤坂神社がある。
地蔵堂が赤坂の地蔵堂と呼ばれる由縁である。

なお進むと広い通りと交差するが、ここは直進する。
出たところ左角を振り返ると、
(ここは中山道鵜沼宿 これより「うとう峠」)
の石標が建っている。
京都方面よりの道案内である。

信号を渡って直進すると、
大きな交叉点(鵜沼中山道)の信号に差し掛かる。
信号を渡った向こう側に「陣屋」と言う珈琲ショップがあり、
歩道脇に「是より西尾州領」の石碑がある。
鵜沼宿は、尾張藩の領地になっていた。
御三家の一つである尾張徳川家の領地は、
随分広大であったことがわかる。


(鵜沼中山道の交差点)


(陣屋と書いたコーヒーショップ)


(「是より西尾州領」の石碑)

さらに直進すると大安寺川にかかる大安寺橋を渡る。
橋の両袖に木製の常夜灯が置かれ、
風流にも柳の枝がそよいでいる。
その先左側に大垣城の古い鉄門がある。
人呼んで「安積門(あずみもん)」と言う。

各務原市教育委員会の説明によれば、
(当門は大垣城本丸の表口に建てられていた鉄門(くろがねもん)で、
明治九年に払い下げられた後、
安積家(各務原市蘇原野口町)の自邸の門として、
維持されてきたことから、「安積門」と呼ばれています。
各務原市へ寄付され、平成21年より当地に移築されました。
 
規模は、間口約5.7m、高さ約4.5mあり、
構造形式から高麗門と称されます。
高麗門とは、
左右二本の本柱上部に小振りな切妻造りの屋根を架け、
さらにその後方に控柱を立て、
本柱から控柱に渡して小屋根を架けた門のことで、
主に城門として用いられました。

当門のもう一つの特徴は、正面の木部を全て鉄板で覆い、
軒下を白漆喰で塗り籠めている点で、
これらは火矢による攻撃から門を守るためと考えられています。
          ――後略)

(大安寺橋北側)


(南側の端、柳が風情を出している)


(大垣城の鉄門=安積門)

その先右手に「中山道鵜沼宿町屋館」と称して、
中山道の旅籠屋を修復工事を経て、
登録有形文化財に登録され、景観重要建造物に指定されている。
親切なボランティアガイドが説明してくれるので、是非見学したい。

その斜め前に古いながらも良く手の行き届いた建物があるが、
菊川酒造本蔵で文化庁登録の有形文化財に指定されている。
造り酒屋の大きな樽でも中に置いてあるような建物である。

その右前に「中山道鵜沼宿脇本陣」が復元され建っている。
いずれも是非見学したい。


(復元された「中山道鵜沼宿町屋館」)


(その内部)


(菊川酒造の蔵)


(「中山道鵜沼宿脇本陣」)










コメント
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