羽織のリフォーム

母の着物がたくさんあります。
私の着物もたくさんあります。

そろそろ処分しなくてはと思いつつ、なかなか手がつけられません。
一度も手を通していない着物も何枚かあって、捨てるのは忍びない。

買い取り店へも打診してみましたが、ほとんど只に等しい。
なんか悲しいなあ。

つましい暮らしの中から、長男の嫁として恥ずかしくないようにと、何枚も用意してくれた母
着物を仕立ててくれたのは、ほんとうの孫のようにかわいがってくれた隣のお婆ちゃん

いつもにこにこと仏様のように優しかったな。
縫い目が実に美しい

母の羽織です。
　　

袖丈を短くします。
　　

ミシンをかけ、裁ち目をかがります。
　
裾を短くし、同じようにかがります。

　

襟の前立ては重なりが多いので、中の部分を切り落とします。　

縦横の始末をし、かがります。

身八つ口の空きを突き合わせでかがります。

切り落とした袖の部分で、スカーフを作ったら、長さがちょうどよかった。

これから涼しくなるので、羽織るのにぴったりです。
思い出とともに心を温めることにしましょう。