のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



砂の造形

2015年10月12日 | つれづれ日記
かつては吹きさらしの砂丘や自然林がもっと広がっていた場所
今は公園に整備され、駐車場のため多くの木が失われました。

でも、砂の造形やイベントで盛り上がりは年々盛んになってきました。
全国からアーチストが来て作った作品が並んでいます。
   

海中で繰り広げられる幻想的な光景だそうです。
          

裏側もすごい

銀賞、銅賞、それぞれ力作です。
           
何日もかかって夜通し制作している様子を垣間見たことがあります。
でも、今日でイベントが終わり、壊されてしまう運命にあるのです。まさに砂上の楼閣

我々の日常も、砂上の楼閣とまではいかずとも、さらさらと流れる砂のようなものか、と、ふと思いました。
川と風が運んできた小さな砂粒。どこまで流れ、どこで堆積していくのでしょう。

40年以上前、この河原で恋の時間をもちました。
運転免許を取る練習で、一生懸命の時間をもちました。

それらの時間は、砂時計のように消えていきました。
けれど、周りの樹々や吹き積もる砂粒子は変わることがありません。

これからも砂時計は流れていきます。

石川啄木の詩があります。

      砂山の 砂に腹這ひ 初恋の
      
      いたみを遠く おもひ 出づる日 
     

賑やかなサンドフェスタが終わった、今朝のひとときの思いでした。