山羊蔵

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善き人のためのソナタを観に行く

2007-03-24 18:00:00 | 映画
そろそろ東京出張も終わりです。
今週が最後の週末なので、帰る前に観ておこうと思っていた映画を観に渋谷へ行って来ました。


20070324_01


観た映画は「善き人のためのソナタ」。
ダーウィンの悪夢を観に行った時に予告が流れていて、気になっていたんですよね。


舞台はベルリンの壁が崩壊する前の東ドイツ。
主人公はシュタージと呼ばれる秘密警察の局員。
局員は劇作家とその恋人が反体制的であるという証拠を得るよう命じられ、盗聴等を開始する…というところから始まります。
東ドイツにこういう活動をする人がいたというのは知りませんでしたね…。
やはり社会主義国はどこでもこういうのがあったんでしょうかね。


以下、ネタバレがありますので、見に行こうと思っている方はご注意ください。

























主人公は冷酷・実直で、国家のためになることなら何でもやるという男だったんですが、劇作家と恋人の生活を盗聴していく中で音楽や文学等に触れ、人間味のある男へ変貌していき、その結果国家を裏切るようになります。
裏切った結果閑職に回されてしまうのですが、閑職についても実直に仕事をこなしている途中、ベルリンの壁崩壊となり自由になることができます。
ただ、シュタージにいたことで世間の風当たりは強かったんでしょうね。その後の生活はあまり良いようには書かれていませんでした。


なお、主人公を演じている俳優さんも東ドイツにいた頃は盗聴されていたようで、そのエピソードがパンフレットに書かれていました。
また、結構衝撃的な事実もパンフレットに書かれているんですが、それは実際に購入して観て頂ければと思います。
自分が同じような立場だったら…と思うと結構この映画に出たというのはキツかったんではないでしょうか。
それだけにこの俳優さんの演技は素晴らしかったと思います。

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