そして、昭和41年・1966年を迎えた。国外ではベトナム戦争が激しくなり、アメリカ軍の北ベトナム空爆がいっそう拡大した。また、隣の中国では「文化大革命」という大衆運動が勃興してきたが、これは得体の知れないなにか不吉な予感を与えるものだった。しかし、日本国内は“ミニスカート”が登場するなど一見して平和でのどかな感じである。そうしたある日、五代厚子と石黒からスキーに行こうという . . . 本文を読む
(2002年11月に書いた以下の記事を、原文のまま復刻します。)
1) 私は自分の半生において、仕事上何百人という政治家と付き合う機会があったが、野中広務さん(自民党元幹事長)ほど印象に残っている政治家も珍しい。 この人の“親分”である故金丸信さんも実に印象深かったが、両人は対照的な雰囲気を持っていた。金丸さんは今時の政治家には稀だが、ほのぼのとした春風のような雰囲気 . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します>
フジテレビの昔の番組に『スター千一夜』というのがあった。だいたい月~金の帯番組(1週間5回)だったが、これに出れば、あの人はまあスターだと評価されていた。 始まったのはフジテレビ開局の1959年3月、終わったのが1981年9月だからまあ長寿番組と言える。略して“スタ千”と呼んでいたが、旭化成の一社提供だったからフジと旭化成の看板番組だったと . . . 本文を読む
「涙そうそう」は、沖縄の方言で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味だそうだが、これを知った歌手の森山良子が、23歳の若さで急死した兄を偲んで この曲の歌詞を作ったという。作曲は沖縄県石垣島出身のバンド・BEGINで、1998年(平成10年)にリリースされた。はじめは森山良子自身が歌っていたが、その後、石垣島出身の夏川りみが歌って大いにヒットした。また、多くの歌手がカバーしている。愛する亡き人を偲 . . . 本文を読む
このコルト600は白銀色に輝いている。啓太は車に乗り込むとギアやブレーキなどを点検したあと、駐車場からゆっくりと出発した。初めての路上運転なので緊張する。絶対に「安全第一」と自分に言い聞かせながら、コルト600を走らせた。そうは言っても、自分の車だと思うと胸が高鳴ってくる。自然に誇らしい気持になるのだ。ところが、彼が山手通りに出て北へ向かう途中の西池袋付近だったか、車が何かの拍子で突然 エンスト( . . . 本文を読む
〈2019年6月に書いた以下の文を復刻します。〉
1) 作家の遠藤周作さんについて書きたい。と言っても、私は彼と話したことはないし、その著作を数冊しか読んでいない。『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『宿敵』などか。 だから、遠藤さんについて語る資格はほとんどないが、妙に彼について書きたくなるのはどうしたことか。それは遠藤さんの子息(龍之介氏)が、昔 私がいた某テレビ局の社長に就 . . . 本文を読む
<以下の記事は2020年6月~7月にかけてまとめたものです>
〈前書き〉
前書きが長くなるかもしれないが、お許し願いたい。コロナ禍で国民に1人当たり『10万円の給付』が行われているが、これは公明党の山口代表が安倍首相に強く要請したのが大きな要因だったという。これによって、先の「閣議決定」が覆(くつがえ)ったのだ! こんなことは滅多にない。
もしこれが実施されなければ、公明党は自民党との連立 . . . 本文を読む
〈2018年6月に書いた以下の記事を復刻します〉
2年ほど前、サハリン(樺太)へ旅行する前に偶然 見つけた素晴らしいブログがある。私は鉄道にはまったく素人だが、面白くて素晴らしいのでよくお邪魔したものだ。参考までにご紹介しておきたい。『鐡旅』と言う。(2018年6月3日)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm
. . . 本文を読む
そういう仕事を続けているうちに、いよいよ秋も本番となり素晴らしい季節になってきた。東京オリンピックの開幕が近づき、日本中が浮き立つような気分になってきた。聖火リレーが国中を回り、高速道路やモノレールが開通する。そして、10月1日には東海道新幹線も開通した。これは超ビッグイベントで、国内外の注目を浴びた。テレビは中継に大わらわで、外国メディアももちろん絶賛する。こんなに速く走る列車は世界中どこにもな . . . 本文を読む
<空想、夢想、妄想の懺悔・告白のような自伝的物語>
主な登場人物 <順不同>
山本啓太(主人公) 小出誠一(啓太の同期) 五代厚子(先輩アナウンサー) 江藤知子(同期アナ) 石黒達也(同期アナ) 森末太郎(同期アナ) 木内典子(報道部員) 山本久乃(母) 山本国義(父) 山本国雄(啓太の兄) 陣内春彦社長 星野ディレクター(報道番組) 石浜副部長(報道番組デスク、のちに報道 . . . 本文を読む