<2021年10月21日に書いた以下の記事を復刻します。>
けさ、テレビを見ていたら「きょう、10月21日はなんの日?」なんてやっていた。答えは“あかりの日”で、アメリカの発明王トーマス・エジソンが世界で初めて実用的な白熱電球を開発した日だそうである(1879年)。
それは結構だが、10月21日というと、私のような年寄りはすぐに「学徒出陣の日」と「国際反戦デー」を思い出す。
ネットで調べたら、東京新聞がきょうの紙面で78年前(1943年)の学徒出陣を特集しているそうだ。 その日、明治神宮外苑の競技場で行われた壮行会は、あの有名な映像とともに今でも忘れられないものだろう。
ところが、年寄りでも私のような“戦後派”は(笑)、実体験として国際反戦デーの印象が根強く残っている。これは1966年のきょう、総評(日本労働組合総評議会)が全世界に呼びかけて実施した「ベトナム反戦統一スト」のことで、その年以降 毎年、デモやストが行われた。
日本の労働組合の団体が全世界に呼びかけるなんて、当時の労組は元気でエネルギーが一杯あったのだと思う。 事実、アメリカやヨーロッパでも同様のデモが実施され、10月21日の国際反戦デーは忘れられないものとなった。
エジソンにちなんだ「あかりの日」も結構だが、かつては“戦争と反戦・平和の日”だったことも忘れないで欲しい。以上、年寄りの一言である。
学徒出陣
この時は、林田茂男以下、日映の名カメラマンが総動員されて撮ったそうで、すぐれたカットばかりです。
だが、この号の前半には、ミッドウェー海戦のフィルムがあり、それは米国が撮った物を偶然日本が海上から改修した物で、日本の戦闘機がバタバタと落とされうものでした。
日映の編集者のせめてものの抵抗だったそうです。
ミッドウェー海戦の映像の話は初めて聞きました。なんとも皮肉な話ですね。しかし、過去の真実を伝えるのが最も大切なことでしょう。