〈2010年11月30日に書いた以下の記事を復刻します。〉
三島由紀夫氏(31歳の時)
今月25日は三島由紀夫(本名は平岡公威)が割腹自殺してからちょうど40周年に当たるのだが、私は何も書く気になれなかった。ネットではいろいろ記事が出ていたが、無視していた。 ところが一昨日、ある人が寄せてくれたコメントの中に三島事件に関する記述があり、にわかに色々なことを思い出したのである。 1 . . . 本文を読む
<2008年8月2日に書いた以下の記事を復刻します。>
つい最近、私がよくお邪魔する「正直ばあさん記」というブログを訪問したら、面白い記事が載っていた。 この方は絵画が専門なのでよく裸婦のデッサンをされるが、最近とみに思うことは、モデルさんたちの容貌が実に童顔・幼顔(おさながお)になってきたというのである。彼女によれば、モデルの顔は要するに“小顔”で、目の位置が下の方にあ . . . 本文を読む
<以下の記事は2002年3月に書いたものですが、一部修正して復刻します。>
1) 2月下旬のある日、私は東京の湯島天神に出かけた。 梅の名所だというので、初めての参詣に赴いたのである。 晴天のもと、数多くの白梅が可憐な花を咲かせていた。所々に、紅梅も美しい姿を見せている。 300本ほどの梅の木があるのだそうだ。
ウィークデイの昼下がりだというのに、境内は梅の見物客で賑わっていた。 ほとんどが . . . 本文を読む
〈以下の記事を復刻します〉
先日、S・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』をDVDで見ていたら、いかにも“悪妻”といった雰囲気のリンカーン夫人が出てきた。それでふと思い出したが、昔、リンカーン夫人のメアリー・トッドの伝記が評判になったことがあるが、それも彼女が稀に見る悪妻という話であった。メアリー・トッドはたしか嫉妬深くヒステリーな女だという話だったが、映画『リンカーン』 . . . 本文を読む
<2011年2月に書いた以下の記事を復刻します>
「悪妻は60年の不作」と言うが、今は寿命が伸びたから“80年の不作”だろうか(笑)。 さて、自分の女房が悪妻か良妻かは人それぞれだが、少し興味を持ったので調べたら「世界3大悪妻」というのがあった。それがギリシャの哲学者ソクラテスの妻・クサンティッペ、大音楽家モーツァルトの妻・コンスタンツェ、文豪トルストイの妻・ソ . . . 本文を読む
<以下の文を一部 修正して復刻します。>
いま「脳死」の問題が臓器移植との関連で大きな関心を集めている。ここで専門的な話をするわけではないが、生と死をどのように考えたらいいのだろうか。結論から申し上げると、私は、脳死状態というのは死でもなく生でもなく、逆に言えば、死でもあり生でもあり、それ自体が人間と生命の『尊厳』を冒涜(ぼうとく)するものだと考える。医学の進歩が人間をそこまで至らし . . . 本文を読む
<以下の文を一部修正して復刻します。>
つい最近、ある有名女優が自分の妹になった夢を見て嬉しくなったが、私には“妹”への憧れがあるようだ。そこで暇なので、ざっくばらんに妹について考察していきたい。何の準備もしていないので、話が極めて散漫になることをお許し願いたい。私には15歳年上の姉がいたが、すでに亡くなっている。また、かなり年上の兄が2人いるが、2人ともすでに亡くなった . . . 本文を読む
死んだ親父から教わったものはほとんどないが、二つ三つ格言みたいなものはある。その一つに「無駄、無理、斑(むら)を無くせ」というものがあった。つまり、父は自分の人生からその“格言”を私に残したかったのだろう。この言葉は他でも聞いたことがあるが、ほとんど興味が持てなかった。なぜなら、私の人生はムダ・ムリ・ムラの連続だったと思うからだ。したがって、私は父の教えに背いたことになるが . . . 本文を読む
〈2018年7月に書いた以下の記事を復刻します。〉
〈おことわり〉この記事を書いているうちに、長生きするよりどう生きるか、どう死ぬかが重要だという話になってしまった。途中からテーマが変わってしまったので、はじめにお断りしておきます。
先日、大学時代の同窓会を高田馬場の早稲田で開いたが、その時、妙に気になったのが大学の創設者・大隈重信の「人生125歳説」である。これは大隈の持論だと言われるが . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します>
1) 人生において、最も美しく麗しいものは異性への愛ではなかろうか。 私の場合は男性だから、女性への愛ということになる。 異性への愛というのは、もともと本能的なものである。生殖本能、つまり種の保存本能から発しているものだ。だから、本来は「美しさ」とは無縁のように思われる。しかし、古来幾多の詩人・歌人らによって、異性への愛は高らかに、麗しく歌われてきた。 それは夢見るよ . . . 本文を読む
<以下の文は2002年9月6日に書いたものですが、一部修正して復刻します。>
1) 生の結末が死である。 生があるから死が訪れるわけで、そういう意味で生死は一体のものである。良い死に方をするということは、良い生き方を全うするのと同じ意味を持つ。 日本語では「死生観」という相応しい言葉があるが、死をもって生が成就するのである。 人間誰しも、良い死に方をしたいと思っているだろう。 眠るがごとく大往生 . . . 本文を読む
<以下の文を一部修正して復刻します。>
寿命について考えてみたい。この前ふと、夏目漱石のことを調べていたら、彼は49歳で他界しているのだ。え~!?、そんなに若くして亡くなったのかと思ったが、事実である。 「則天去私」などと悟りきったことを言っていた漱石は、今の自分より30歳以上も若いうちにあの世へ旅立ったのだ。49歳なんて、自分から見れば“若造”もいいところであ . . . 本文を読む
<以下の記事を再録します。>
ある方とブログで会話をしていたら、私が何かの拍子で「革命と不倫は似ている」と言ってしまった。革命と不倫の愛は全く別次元のものだが、心理的な側面は非常によく似ているという意味である。 世界には理想に燃えて行動している革命家も少なからずいるだろう。その人たちに対して失礼な言い方をしたのであれば許してもらいたいが、それはそれとして、革命がなぜ不倫に似ているかを説明したい。 . . . 本文を読む
<以下の文を一部修正して復刻します。>
コンプレックスにはいろいろ意味があるそうだが、俗に「劣等感」を指す場合が多い。どんな人でもいろいろなコンプレックスを抱いていると思うが、特に、身体的な要素が根強いのではないか。むろん、頭が悪いとか素性が劣るなどいろいろな要素があるが、身体的・肉体的特徴から劣等感を意識することが多い。特に“容貌”はその代表的なもので、男女を問わず気に . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します>
東日本大震災が起きた直後、ある人から聞いた話だが、金持ちの友人Aに高級中華料理をご馳走になった時、Aは義援金など1円も出さないと言ったというのだ。この話を聞いた時、それはあんまりではないかと思った。金のない庶民でも100円や200円ぐらい被災地へカンパしただろう。私も金はないが、ささやかにカンパをした。話によると、金持ちのAは非常に「自立心」が強い人らしい。自分の事は . . . 本文を読む