国会議員の定数削減などが国会で議論されているが、要は「選挙制度」の問題に帰着するだろう。断っておくが、100%完全な選挙制度というのはあり得ない。それは時代によって変わってくるからだ。 以前は良かった制度も、今になっては悪くなる面がいくらでもある。ただ一つ言えることは、民意がいかに反映されるかで良し悪しが評価されるだろう。例えば、1994年に導入された現在の「小選挙区制」だが、20年近く経った今で . . . 本文を読む
「金がない、金がない、日本は財政破綻だ」などと言いながら、野田前内閣の時に国際機関に約束した資金提供が、なんと14兆3333億円にも達していることが分かった。すでにインターネット上には出ている話だが、これは参議院の森ゆうこ議員が予算委員会で質して明らかになったものだ。
14兆3333億円というのは、消費税増税の5%分を超える金額である。これこそ、外面(そとづら)が良くて内面が悪いということか。 . . . 本文を読む
先の衆院選で、国民を欺き裏切った民主党が歴史的惨敗を喫したのは当然だが、自民党が圧勝して自公政権が復活したことには複雑な思いがする。簡単に言えば、これで消費増税路線と原発容認の方向がますます強まるだろう。増税反対や脱原発を掲げて戦った諸政党は、ほとんどが敗北したと言って良い。未来の党はもちろん、共産党や社民党なども議席を減らして敗北したのだ。このままでは、今年の参院選の戦いも難しいのではないか。選 . . . 本文を読む
「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」
聖徳太子が隋(ずい)の煬帝(ようだい)に送った有名な国書の件だが、これを読んで煬帝は非常に怒ったとされる。なぜ怒ったのか。天子は自分一人だけと思っていたのか、日出ずる処と日没する処に怒ったのか。いずれにしろ「無礼である。二度と取り次がせるな」と、煬帝が怒ったのも無理はない。しかし、聖徳太子の毅然とした態度は立派ではないか。いまどきの中国(シナ) . . . 本文を読む
TPP(環太平洋連携協定)について最も不愉快なのが、交渉の内容、つまり話し合いの中身が全く分からないということだ。TPP推進派は「中身が知りたいなら、まず交渉に参加するべきだ」と言う。しかし、それはおかしいだろう。 海の物とも山の物とも分からない交渉に、何の警戒心もなく入っていくのは“馬鹿”と言うしかない。まして、国益を左右する経済外交である。これは . . . 本文を読む