<だいぶ前の記事ですが復刻します。>
政治家とは「何をするか」「何をしたか」で評価が決まるものだ。何もしない、何もできない政治家なんて無用の長物であり、ただ歳費を食っているだけだ。
政治家にはまず「能力」が求められる。何かをする場合、当然能力が問われるのだ。もちろん、悪いことをしてはならないが、違法か適法かは「法律」によって決まることだ。
例えば、田中角栄という非常に能力のある政治家がいた。彼は日中国交回復という大事業を成し遂げたが、ロッキード事件で逮捕され有罪判決を受けた。有能ではあったが有罪になったのだ。しかし、田中角栄の日中国交回復という大事業は、日本の政治史に永久に残るものだ。
一方、品行方正で清廉潔白、クリーンな人でも、ほとんど何もしなかった、何もできなかった政治家は無数にいる。これらの人は政治生活を安泰に終えたが、政治史には何も残らない。田中と比べるとどちらが良いか、それは各人の判断によって違うが面白い対照ではないか。
政治と宗教・道徳は全く次元の違うものだ。政治は“必要性”に応じて、何をするか何をしたかによって評価される。しかし、宗教・道徳は信仰や倫理の問題であり、何よりもまずピュア(純潔)でクリーンでなければならない。
ところが、最近は政治家にも、能力より倫理や品行方正、清廉潔白がやたらに求められている。これは少しおかしいのではないか。政治家がそんなにピュアでクリーンでなければならないのなら、政党助成金をいっさい受け取っていない日本共産党が、今よりはるかに多くの議席を占めて当然である。ところが、共産党は国政では微々たる勢力しかない。弱小政党なのだ。
つまり、政治とは「何をするか」ということであり、その性質上“清濁併せ呑む”ものなのだ。それなのにやたらに「クリーン、クリーン」と言っている。もちろん、クリーンな方がダーティーより良いのは誰だって知っている。しかし、政治家は僧侶や牧師、神父ら聖職者とは全く違うのだ(聖職者でも堕落した者がけっこういる)。まず、能力や実行力が求められる。
くどいことを言っているが、歴史上、大事業を成し遂げた政治家、あるいは革命家には、そんなクリーンや品行方正などはいっさい関係ない。洋の東西を問わずだ。
例えば織田信長、高杉晋作、坂本龍馬らがクリーンで品行方正だったか。ヘンリー8世やレーニン、スターリン、毛沢東らがクリーンで品行方正だったか。全く違う! そんな次元の問題ではないのだ。
品行方正や純潔で言えば、ヒトラーの方が上記の人たちより優れていたのではないか。しかし、そんな問題ではないだろう。政治家や革命家には、まず「何をしたか」が問われるのだ。
その点、今の日本の政治家は何をやっているのだと言いたい。能力がないから、せめて品行方正、クリーンであろうとしているのか。何もしなければ、ミスや過誤は起きない。ただ無難に安泰に“高い歳費”を頂いて終わろうというのか。そんな政治家が多いのではと疑ってしまう。
無難に安泰にいくには「現状維持」が最も楽である。変に何かをしようとすれば、官僚や既得権益者の抵抗を受ける。そんな面倒臭いことはしたくない。ただ現状通りにやっていこうとなる(今の民主党執行部はまさにそういう状況に陥り、改革の理念や精神はどこかへ消え去ってしまったのだ)。 まあ、高い歳費をもらって“のうのう”とやっていこうというのだ。それも分からないではないが、政治家としては失格である。
現状維持は楽である。しかし、いつまでもそうはいかないだろう。ある段階で、思い切ったことが出来る政治家が出てこないと、日本はますます衰退していくだけだ。
余談だが、政治を宗教(当時のキリスト教)や道徳から切り離したのは、約500年前のイタリアの政治思想家・マキャヴェリだった。それによって政治は現実的に躍動感を持って発展していった。歴史的に見て、それが良かったかどうかは分からない。宗教が政治を統括している方が良いと言う人もいる。
しかし、政治の本質は「何をするか」であって、神や仏の言葉を実践する場ではない。必要性に応じて行動するのが政治であり、政治家の役割なのだ。(政治家の敬称略。)
追記・・・清廉潔白な政治家ほど、いざとなると“不寛容”になって、政敵を次々に抹殺していくことがよくある。自分が“清廉潔白”だと思っているから、余計に残酷になるのだ。
フランス革命の時のロベスピエールは、どれほど多くの政敵をギロチンで虐殺したか分からない。彼は非常にクリーンで高潔な人物だったが、恐怖政治を行なったのだ。
また、宗教改革で有名なジャン・カルヴァンも非常に純潔な人だが、自分に反対する人たちを次々に“火刑”に処した。清廉潔白な人ほど、いざとなると不寛容で残虐になるものだ。清濁併せ呑むことをしない。
清濁併せのむ。確かにそうですね。クリーンと言われた故三木武雄元総理はどうだっのでしょうね。
潔癖すぎるものほど冷酷残虐な物の考え方をするというのも確かにありますね。私の回りでもそんな方が見受けられますから。人の心をくみ取れないということになるのでしょうか、「自分が正しいんだ。」という一点のみで物事を判断してくるから始末が悪いです。
三木武夫はよく知りませんが、当時の自民党内ではクリーンだったと思います。政治資金の問題にも積極的でしたね。むしろ「バルカン政治家」と呼ばれていたので、権謀術数的な所も目立っていました。彼が総理になった時は、自民党を割って出るといった策略が見事に功を奏し、椎名裁定で総理になりました。正にバルカン政治家です。
潔癖すぎると、どうしても角が立ちます。
皆さんこんにちは!
★今朝ふと思いついて、googleの検索欄に、「国民共同戦線」と入力して、検索をかけてみました。
1記事でも、検索で引っかかればと、一抹の期待をこめて・・・。
所が、出るは、でるは!
「国民共同戦線」の正式発足の呼びかけを始め、関連文書のオンパレード!
Yahooから消されてしまった、矢嶋さんの、歴史的文書「人民戦線のよびかけ」も、きちんと収録されています。
高知Simanttoさんと言う、未知の方からのエールも!
中には、海外からの、賛同の意見も!
★野田内閣は風前のともし火。
民主、自民、支持率、ともに1割台。
石原新党も、発足見合わせ。
ハシズム旋風も、風速弱まる!
後は、小沢裁判待ちと言う状況!
★その中で、視界ゼロの野田内閣
相変わらずの消費税増税に加えて、
原発再稼働
北ミサイル対応、
TPP目立たぬように推進、
取ってつけたようなデフレ対策
★陸前高田の戸羽市長、奥さんと娘さんを亡くした痛みを押し殺して、復興の先頭に!
しかし、政府の施策は、復興の入り口にも達していないと嘆きます。
★いよいよ、「国民共同戦線」の出番です。
皆さん、知恵と、力をお寄せください。
【事務局記事】
★野田内閣、延命の可能性は?ーハシズム旋風、失速ーカギは【国民共同戦線】の発展・強化!
★ハシズム批判二題―赤川次郎氏(作家)、二宮厚美氏(神戸大名誉教授)
★野田内閣崩壊はすでに秒読み!
★日航―不当解雇・安全軽視の判決批判ー共産党穀田氏
★消費税、上がれば、上がるほどもうかる大企業
前記のように、googleの検索欄に【国民共同戦線」と入力して検索をかけてみてください。
約20万件、50ページ近くがヒットする中で、最初の2ページは、ほとんど、我々の「国民共同戦線」関連記事です。
矢嶋さんの、「人民戦線】の記事も「TPP」に関する記事もこちらにきちんと保存されてていました。。
「国民共同戦線」については先ほど検索したら、実に多くのものが出てきました。素晴らしいです。大いに呼びかけていきましょう!
共産党や社民党が主導して、もっともっと呼びかけるべきです。民主党の小沢系などを毛嫌いせずに呼びかけるべきです。そうでないと、大きな流れにはなりません。正に「国民共同戦線」の結成です。
橋下氏の強権的手法は大いに問題がありますが、関西電力の「原発廃止」にはっきりと踏み出しましたね。それは評価すべきです。良いものは良いと評価すべきでしょう。
各政治勢力が「実行第一」で競い合っていくうちに、明るい展望が見えてくると期待しています。
ウソのない政治、実行第一の政治が求められていると思います。ご健闘を祈ります。
Yahooガ、メッセージ機能を、9月24日付けで削除しました。しかも例によって、抜きうちで問答無用です。
いろいろな欠点を持ちつつも、この機能があるので、離れられないと言う方も多かっただけに、民主党や、朝日新聞と同じく、Yahoo離れがまた進みそうです。
私もgooをはじめ、いくつかの出店を作っていますが、80名を超えた新BNWのメンバーを見捨てることは出来ません。この機会に逆に新たな発展を期したいと思っています。可能な限り、お伺いするように努めつぃと思っています。引き続き、よろしくお願いいたします。
Yahoo!がメッセージ機能を削除とは、穏やかでないですね!
ヤフーは「権利処理」などで遅れているそうです。ヤフーなんか止めましょう。私は「ヤプー」と呼んでいますよ(笑)。家畜人ヤプーから取りました。まあ「野蛮人ヤプー」でしょうか(爆)。
これからも頑張りましょう! よろしくお願いいたします。
昨今の日本を見ますと政治家とは何なのか、疑問に思ってしまいます。