<以下の文を復刻します。>
成熟した社会は「管理社会」になると先に書いたのだが、これには世の中がコンピュータ化したことが大いに寄与している。言ってみれば、コンピュータに管理されているようなものだ。 それが良いとか悪いとかという問題でなく、現実がそうなってしまった。しかし、それによって人間の実感とか体感というものが劣化したのは間違いない。 例えば、私の会社員時代に最も大きなショ . . . 本文を読む
<2008年8月5日に書いた記事を一部修正して復刻します。>
人名や地名などの「固有名詞」は、絶対に間違ってはならないというのが鉄則だから、人はそれほど字を間違わない。しかし、固有名詞の読み方・呼び方となると、日本語の場合これは多岐にわたっているので、非常に面倒なものである。昔、私は某テレビ局の報道部で仕事をしていたが、一番厄介で面倒臭いのが固有名詞の読み方だった。その時ばかりは、テレビやラジオ . . . 本文を読む
<2002年7月に書いた記事を、一部修正して復刻します。>
1) 日本人は外国語に弱いと言われる。それは特に、話し方(スピーキング)と聞き方(ヒアリング)においてと言われる。 私は自分の頭(センス)の悪さを棚に上げてそう述べているので、お許し願いたい。 例えば、英語については、中学1年から大学4年まで10年間も勉強したのに、一向に会話(カンバセーション)が上手にならない。日本人の中には勿論、英会 . . . 本文を読む
<昭和の人気作家・太宰治と三島由紀夫について、思いつくままに自由に論じていきたいと思う。ただし、私は文芸評論家でもないし、両氏の著作を全て詳しく読んだわけでもない。したがって、素人の論評ということでお許し願いたい。2021年9月12日>
最近、2年前の映画『人間失格・太宰治と3人の女たち』をDVDで見た。この中でけっこう面白かったのが、若い作家の三島由紀夫(高良健吾役)が太宰(小栗旬役)を激しく . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します。>
以前、表題の句をもとに「俳句は芸術なのか?」という一文を書いたことがある。そこで、一部修正を加えながらもう一度書き直してみたい。
田捨女の彫像(兵庫県丹波市)
「雪の朝 二の字二の字の 下駄のあと」
この俳句に接すると実に爽やかな気分になる。雪の朝の情景がすぐに目に浮かんでくるのだ。私も子供の頃はよく下駄をはいて、雪が積もった庭を歩いたことがあ . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します。>
テレビを見ていたら「デジタル教科書」のことをやっていた。詳しくは見なかったが、近いうちにそういう時代が来るという。教科書というのはあくまでも「図書」だから、デジタル教科書というのは少し語弊がある。要するに「タブレット」などを使った“教科書”のことである。断っておくが、私はITやメカに詳しくない。そういうものに素人の老人だ(笑)。 しかし、そう . . . 本文を読む
以前、俳句のことでいろいろ話したことがあるが、日本人はどうも「権威」や「形式」に弱い。今は民主主義社会だから、昔のように「お上」にひれ伏すことは少なくなったが、権威に弱い風習は未だに残っているようだ。 そこで、以前取り上げた俳句の話を、もう一度書き直しながら論じていきたい。
松尾芭蕉像(葛飾北斎の画)
「松島や ああ松島や 松島や」という句がある。素人や俳句を始めたばかりの人が . . . 本文を読む
〈以下の記事を復刻します。〉
たまたま「食べて、祈って、恋をして」というDVD・映画を見たが、ジュリア・ロバーツというのはやたらに口が大きくて少しも美人ではない。こういう個性派の女優がもてるのか。そう言えば、キャメロン・ディアスとかアンジェリーナ・ジョリーというのもやたらに口が大きくて、少しも美人とは思えない。
口が大きくないと、現代風美人ではないのか? 美人と言うよりも“個性的& . . . 本文を読む
<以下の文は、2002年7月5日に書いたものです。>
1) 8年ほど前にフランスへ旅行したことがある。 パリでルーヴル美術館を観覧することができた。 この大美術館は30万点に及ぶ美術品を抱えているだけあって、とても半日では見切れるものではない。 当然、お目当ての絵画や彫刻に絞って見て回るだけだった。必ず見ようと思った作品の中に、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な『モナ・リザ』がある。 . . . 本文を読む
1979年(昭和54年) 小説『青春流転』(自費出版)1980年(昭和55年) 戯曲『文化大革命』(自費出版)1981年(昭和56年) 戯曲『血にまみれたハンガリー』(自費出版) 小説『リビドーの果てに』 ⇒某出版社に送るが不明)1983年(昭和58年) 小説『ある中年記者の一日』 ⇒紛失?)2005年(平成17年) 小説『青春の苦しみ』2006年(平成 . . . 本文を読む
<2002年11月に書いた以下の文を復刻します。>
ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
1) 音楽に関心がない人も、ベートーヴェンの名前は知っている。 この不世出の大作曲家については、余りに多くのことが語られ、余りに多くのことが伝えられている。 ほとんどの人が、この“楽聖”の断片的なことを知っているだろう。 フランスの文豪であるロマン・ロランは、一方 . . . 本文を読む
<以下の記事は2010年7月20日に書いたもので、時制はそのままにしてあります>
ふと女性のことを書きたくなった。と言っても私は女性に詳しくないので、かつて面談したことのある人の中から、印象に残る2人について書いてみたい。前もって断っておくが、ろくな文章にはならないと思うのでお許しを(笑)。 さて、20年ぐらい前だったか、私が某テレビ局の夜のニュースを担当していた時、キャスターの木村太 . . . 本文を読む
<2017年4月に書いた以下の文を復刻します。>
葛飾北斎(自画像)
ミケランジェロ
美術にまったく素人の自分が、あえて有名な芸術家を論評するので、戯言(ざれごと)として聞いて欲しい。世界のアーティストの中で、最も好きなのはミケランジェロと葛飾北斎だ。この2人を論評するのが夢だった。この2人は造形美の天才ではないのか。天才である以上に、その生 . . . 本文を読む
<2008年2月1日に書いた記事を復刻します>
1)先日(1月28日)、文化審議会の国語分科会が、「常用漢字」に新たに11の漢字(表外漢字)を加える案を承認した。私が驚いたのは、それらは府県名に出てくる「岡」「阪」「熊」「奈」「埼」「茨」「栃」「鹿」「梨」「阜」「媛」の11の漢字である。
私は不勉強だったので、これらの漢字はとっくの昔に常用漢字に含まれていると思っていた。なぜなら、小学生だっ . . . 本文を読む
先日、東京・三軒茶屋へある展示会を見に行った。「海を渡った陶磁器展」というものだが、昭和22年から27年の日本の占領統治時代に、アメリカへ輸出された陶磁器の展示会である。FBの友人・田中荘子さんのコレクションだが、美しくて可愛い人形などが沢山出品されていた。この展示会は世田谷区の保坂展人区長が積極的に応援したようで、保坂さんも開会2日目に来場したという。展示会は4月17日まで開かれている。
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