2021年8月6日夜に起きた事件。丁度、菅首相の広島での読み飛ばしに激高していた私は、この事件を読み飛ばすところだった。場所が小田急線車内だと聞いて、ドッキリ。成城学園前駅と祖師ヶ谷大蔵駅と私は、もう長い因縁の場所。私が学び、働き、住み、市民運動などで活動していた場所だから。
攻撃したのは36歳男、独身。「女ならば誰でもよかった」とうそぶいているようだ。確かに、ナイフをもち、油を用意し、快速急行という停まらない車両(川崎市「登戸」ー世田谷区「下北沢」間)を狙うなど計画的だ。しかし理系なのにサラダ油で炎上をねらったというのは、理に合わない。それでは燃えないよ。彼が間抜けなのか、捜査がこじつけなのか、不明だが。
いづれにしても、自称「軟派師」が、「誰でもいい」無差別殺人計画にいたる動機は不明確。ただ女性を狙ったのは間違いなさそうであり、真正面にいた20歳の女性をメインターゲットにして4名に切りつけたという。負傷者は10名だと言うが、他の6名は転倒したりなどのけが。いずれにしても殺人事件に至らなかったのは、不幸中の幸いだった。
しかし女性から見たら、冗談じゃない。何の因縁もない男から突然ナイフを振り回され、刺されたら、怖い。どうして私がだし、何でだろう?! 車内で逃げ惑ったのではないか。恐怖しかないだろう。如何なる事件なのかはまだ不明だが、女性を狙ったことは本人も認めているようだ。
ただ昨晩、ネットを見ていて驚かされた。女性嫌悪のフェミサイド反対ーやめての声に絡みつき揶揄する声が少なくないのだ。なぜだろう。女性差別の温床は広範に広がっているのだろうか。
犯行者は如何なるきしみから事件に及んだのか? 女性への恨み、妬み、「俺が」の思い込みが、犯行に至る動機にあったのではないか。男は一般的に自信過剰か、自信喪失。いずれにしても自己本位なのだ。「俺が先生、お前は生徒」という関係は、破綻する。女性から見下される。日頃からお互いに学び会うことがなければ、駄目だ。
女性に手を出すな! ジェンダーフリーの声は、まだまだ、もっともっと必要だ。男たちは揶揄している場合じゃないはずだ。男たちが心から反省しないでどうする。
日本ではウーマンリブの声が生まれて丁度50年が経つが、性教育は全然進んでいないし、生活の中に女性差別の図があふれている。ネットもうっかり触ってしまうと、そんなものがゴロゴロ出てくる。丁寧に消し、触らないことが肝心だ。
私たち男がマシになる道を考えなければならないのだろう。悩ましい。いずれにしても女性たちを脅かさない。