2025年2月19日(水)晴れ
実は今日もホワイトビーチに行きました。2月18日をブログにあげる為に、出た時間が遅くなったけれど、今日こそ予想通り、米国の強襲揚陸艦「アメリカ」以下、計3隻の揚陸艦隊と掃海艦「ウオーリア」がおりました。でかいのが並んでいると、やはり異様。ミサイル艦隊でないから、武装は限定的ですが、切り込み部隊の海兵隊を載せていく訳です。「アメリカ」は、F-35B戦闘機を載せるなど対地攻撃・対艦攻撃の前面に立ちます。
今日の時点では、「アメリカ」の甲板に戦闘機等をまだ載せていないので、がらんとしていますが、これらがどこにむかうのか? 石垣島・宮古島・奄美大島に配備された対艦ミサイルは、中国艦隊が太平洋に出てくることを抑え込むのが狙いですが、海兵隊や水陸機動団はその前後にどう闘うのか、EABOといわれる沿岸海兵連隊はどう闘うのか、電子戦を如何にしかけるのか、すべてを米軍の指揮官が握っているはずです。重要なことが明らかにされていない中で、演習が進んでいます。
今日は、米国海軍のおでましで、昨日陸軍岸壁に着いていた護衛艦「あけぼの」は沖合に追いやられていました。今回の「アイアンフィスト25」演習は、同時に海上自衛隊・米国海軍の日米共同訓練(2025年2月19日から3月2日)と重なっています。また「日米共同統合防勢対航空訓練」(2月24日~27日)も準備されています。こちらは陸海空の統合訓練です。「シミュレーションによる弾道ミサイル対処及び統合運用及び日米共同対処」の訓練です。実施場所は全国の陸海空の基地です。「アイアンフィスト25」の訓練もミサイル防衛網抜きにないのですから、十二分にクロスしています。その辺がすべて隠されている。
写真で撮っても見えるところだけですから、極めて限定的にしか分からない。せめて見えるところから、想像しながら何がどのように絡み合うのか考えながら、「島嶼防衛戦」なるものを考察していきたいです。ミサイル戦・島嶼防衛戦になれば、やられるのは私たち住民です。避難すると言いますが、そんなことができるとしたら、こちら側が先制攻撃する場合だけでしょう。攻撃が始まる前でなければ逃げようがない。それは電子戦やサイバー戦で始まるでしょうが、それこそ私たちには分からない。言われるがままに動かなければならないのでしょうか?
平時の今ですら全然信用ならない政権・軍隊に、私たちは身をまかせられるのか? そもそも覇権を米国が握るという発想が全くもって間違っています。逆に覇権を中国が握るのも大間違い。お互いに折り合いをつけていかない限り、均衡をまもれないです。平和共存とは、争いあいは消えないにしても、お互いを鑑みない限り、奪い合いになり、おしまいです。核兵器を禁止することはまず手始めに取り組むべきことがらでしょう。現代人の最大公約数としての核兵器禁止(核発電禁止)。こうした地平から分かち合う共存のありかたを模索するしかありません。
現場を見ることは、私たちが普段見ていないことを少しでも見つめていくきっかけになれば、いいのかもしれません。そういえば、高台の上に見に来たお兄さんが不安そうに見つめていました。断じてマニアックな目ではなく、戦争大好き人間の目でもない。不安に思うことが正常です。そこから数々の疑問を抱いていく。そういう人たちが集まって、生き続けていける社会・政治・世界をめざしませんか。
「すべての武器を楽器に」を掲げた喜名昌吉(ミュージシャン)さんがいますが、確かに突拍子もないことを考える、掲げることは、今ほど有効な時はなかったのかもしれません。発想の転換をぐるんとやる。大胆に発想しない限り、袋小路にはまり込んでいくでしょう。
19日の報告は明日朝から書きます。