今回の宮古島は、県議選の追っかけなので、野鳥や蝶を追いかける暇はなかった。その代わりと言っては何だが、5日夕刻と6日朝、宿のそばの林でキンバトの声を聴いた。小さな声で「コッコロロ」などと鳩調の鳴き方だ。特段に美声とは言いがたいが、部屋の中で楽して聴けるのは贅沢というものだろう。宮古・八重山の島々や東南アジアに分布するので、日本国内の他地域では見られない。宮古島には比較的あちこちで見られるが、木々があるところでないといない。
今回、6日の夕刻に下地の製糖工場近くの石橋の木の上で確認している。色彩は明るい緑と赤褐色を基調としているので、間違えることはあるまい。前回の3月には宮古島空港の南の森でも確認している。
また、リュウキュウコノハズクを6日の夜(20時頃)宿の近くの電線に止まっているのを見た。この種は琉球諸島には比較的多いが(自宅の森にもいる)、姿を見ることは稀だ。このとき、近くで声がするので、何処の森かと思えば、電線の上だった。全長は20cmぐらいだが、耳が立っておらず、戸惑った。ホッホと繰り返して啼く。
ということで残念ながら、キンバトもリュウキュウコノハズクも撮影のチャンスはなかった。