ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】年末の朝に考える3つのこと(20241215)

2024年12月15日 | 考え直すために

 おはようございます。2024年12月15日(日)晴れ

2024年もあと17日を残すのみとなった。今日の沖縄タイムスの1面は①「韓国大統領の弾劾可決」、②「在沖海兵隊グアムに100人」、③「県民大会 賛同100団体超え」とある。④に「クリスマスへ メロンツリー」というのもあるが…。

 この3課題はいずれも重い。

①韓国大統領の弾劾可決に、ほっとするが、問題は戒厳令を突然執行しようとしたユン大統領に対する国会決議だ。民衆の即座の立ち上がりと、議会が軍事独裁への道を阻止した決議は重い。1980年の光州決起に対する全大統領(当時)が市民に血の弾圧を加えたことから立ち上がった韓国民衆の不屈の民主化の道。しかし元を正せば、朝鮮半島の南北分断を生みだし、親日派による軍事独裁体制を築いたのは、この国(大日本帝国)による長年に亘る植民地支配があったことは、否定しようもない。

 この意味で、私たちは韓国での動向を「高みの見物」することはできない。私は植民地支配の過去を精算できていないことを恥じる。

②在沖海兵隊のグアム移転が打ち出されたのは、2006年5月のことだ。9000人(+家族)がグアムに移転するから、沖縄の米軍再編を加速するとあった。それが今回100人の先遣隊の移転だという。その後の移転は詳細不明らしい。

 2006年から2024年の間にアジアにおける軍事緊張も大きく変わっている。米国は「対テロ」戦争から対中戦争を見据えるまでに変わってきた。当然、米国は「グアム再編」の古証文をアップ・ツー・デートしてくるだろう。グアムからフィリピンまで。

 私たちはアジア・太平洋の東西南北を広く見回しながら、あらゆる植民地化反対を貫く平和に向けた沖縄の立ち位置を考え直さなければならない。これは「沖縄を戦場にしない」に留まらない責任が問われているのだ。

 特に在沖「日本人」である私は、ここを改めて考えるべきだと考える。

③米兵による性暴力事件のことだ。12月13日判決公判があり、加害者に「懲役5年」が言い渡された。しかし繰り返されてきた米兵による性暴力事件。基地がある限り同様な事件は起きるだろう。それは軍隊の本質に根があるからだ。支配と被支配、暴力。性差別。米日地位協定。

 個別の事件にこだわらない性暴力への対応はありえない。一方で、私たち男の、男社会の性意識を問い直さない問題の解決もあり得ない。いずれも重たい課題だ。

 大規模な県民大会は、県議会与野党がそろわず、不可能になった。自公の「政治」に潰されたのだ。それでも女性たちが中心になって、改めて取り組むことは、決定的な意義がある。私たち男は、自己変革を抜きに、「米兵の性暴力糾弾」などと言うだけでは、説得力に欠ける。こう断じざるをえないのは、1995年9月4日に起きた性暴力事件以来の年月を振り返り、その後も同様な事件が繰り返され、沖縄社会の中でも、様々な男たちによる性暴力事件が繰り返されているからだ。あのとき、「米兵の少女暴行事件」と言われていた。被害者の「プライバシーを守るため」と釈明されていたが、私は違和感を覚えてきた。暴行と性暴力は違う。ことばのニュアンスをくみ取れというのだろうが、明らかに性暴力がもたらす意味(被害者に対する打撃)を曖昧にする。性暴力を「否」とする感度を鈍らせる。

 私は、12月22日に行われる発言者の言葉に注目していきたい。

 今日のこの3課題はそれぞれ重たい。それも無関係にあるのではなく、重なっている。年末から来年にかけて、問題を整理し直して取り組みを深めたい。

 



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