ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

福岡から届いた沖縄の闘いについて(20210331)

2021年03月31日 | その他の論考

 私たちは3月25日~27日福岡経由で長崎・佐賀の旅に出た。まだ肝心な石木の報告を書けていないのだが、同行して頂いた福岡の方から、福岡発の沖縄の闘いについて(行動の呼びかけを含む)のチラシを何枚も戴いた。感謝したい。

 「遺骨の混じった土砂で埋めるな!」がそれぞれのチラシに書かれている。これは当然の反応だと思うが、沖縄の怒りと哀しみが福岡でも共有されており、心強い。また新基地建設が米日共同使用で進むことも大きく取り上げられている。また「菅政権は、琉球諸島を戦場にするな!/平和の島・沖縄の未来をつくろう!」とも書いて下さっている。

 全くその通りだ。しかし福岡の人に宣伝する以上、福岡市民・県民にとってどうなのかがなければ、ピンとこないだろう。今日の中国との戦争(新冷戦)は、琉球諸島だけの問題ではない。琉球諸島は「最前戦」に叩き込まれるが、日本国家・日本列島全体が戦域になるということだ。「島嶼防衛」で自衛隊が配置されるのは与那国島・石垣島・宮古島・奄美大島と言われている、たかが2200名ほどだと思ったら、浅はかだ。これでは「玉砕」要員にしかならない。そうではなく、沖縄島・馬毛島・種子島・九州全域から北海道までの機動旅団等が動員され、陸海空、宇宙戦争・電子戦・サイバー戦を含む統合機動作戦となるのだ。

 現に3月19日~25日糸島市福吉漁港(佐賀県境)で陸自第5施設団が水際地雷敷設訓練をやっている。こうした地雷敷設は敵の上陸を阻止するばかりか、自軍が住民を捨て置いて退避(逃げ出す)する際に、ばらまかれるものだ。

 島嶼防衛を巡る軍事網は、福岡県に限っても航空自衛隊の築城基地、福岡空港、関門海峡などの重要拠点がある。決して他人事ではないのだ。まして近くに玄海原発も鎮座しており、これが破壊されたら西風に乗って、どえらいことになる。まして戦時となれば、原発が破壊されたことは隠される。絶対にマスコミは報じないだろう。SNSでデマが飛び交い、民衆もばたばたと煽られかねない。差別が煽られ、虐殺事件、女性への性暴力なども起きるだろう。地獄が目の前に迫ってきているのだ。このことをもっともっと想起して欲しい。

 私たちは物事をリアルに捉える努力がまだまだ足りないのだ。しかし福岡での闘い、石木での交流の中でも沖縄のことが何人もの方々から問われた。私は撮影よりも話す時間が長かったほどだ。嬉しい悲鳴であったが、それだけに石木のことを個別の問題に放置しない取り組みが重要だと私は考えている。頑張りましょう。



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