2023年12月23日(土)曇
10時50分、池武当(いけんとう)着。肌寒い。嘉手納基地に行くぞ! 狙いは12月20日20時頃嘉手納基地に着陸したB-1B爆撃機2機がいるか、いないか。21日の沖縄タイムスに、琉球新報に出ており、可能な限り早く行こうと決めていた。
嘉手納基地第3ゲート前。11:17
基地内を走るダンプ(右奥)。何の工事をやっているのだろうか。
第3ゲート出口先の交差点で交通事故。衝突したようだ。左が沖縄県警。その右は米軍軍警。右の二人はこの車両の関係者。11:18
米軍パトカー。11:18 彼らの方が、沖縄県警(私は沖縄県警のパトカーの到着を見た後に、この事故を知った)の到着よりも早かった。
この事故を私は見ていないのでなんとも言えないが、米軍民間車両と先の車が衝突したようだ。道交法で日本の警察が交通事故を扱うはずだが、どうなるのだろう。この現場を見ていない私は、なんとも言えないが。
皆さん、Yナンバー、Aナンバーの車両と、事故らないようにご注意を。
左側基地内。11月10日ー20日の自衛隊統合訓練中置かれていた通信施設があった場所。11:22
この3つ、今もあると言うことは、常設か。別にあったものが自衛隊統合訓練のものだったようだ。
何気に左側を見たら(嘉手納基地)日本語の表示がある。「白川水質浄化施設」沖縄県企業局の施設のようだ。11:27
嘉手納基地の南側滑走路。静まりかえっている。11:37
嘉手納基地海軍エリアを覗く。CMV-22が1機。海軍の航空母艦のオスプレイだ。11:38
嘉手納道の駅に急ぐ。
マツが切られている。枯れてしまったからだが、残念な光景。11:57
通過する車両を入れて、2,3枚撮った。
KC-135空中給油機が飛び上がった。11:57
2023年12月24日初めての機影だ。土曜日らしい。
嘉手納道の駅に急ぐ。
4階に上がる。
居ました。B-1B爆撃機。2機居るようだ。12:24
道の駅から約2000M先。左に消防車。20日20時頃緊急着陸したようだ。どうしたのだろうか。
ほっそりとした姿なのに、戦略爆撃機とも言われている。怪しさ満開の機影だ。
こちらはC-17大型輸送機。全長53m。12:24
12:25 B-1B。管制塔の右奥だ。全長44.81m。最大全幅41.67m。主翼を広げたり細めたりできる。開発は70年代から始まり、2021年現在45機。ミサイル時代に入り、爆撃機の使用は減ってきたようだ。作戦は限定的だろうし、逆に言えば、専門化の道に入っているだろう。爆弾搭載量34.02トン、機外に26.76トン。爆弾(無誘導、誘導爆弾)各種。ミサイルも積める。ただし核攻撃能力は、第2次戦略兵器削減条約の対象となり1994年以来、はずされているといわれている。
搭乗員は4名。機長、副操縦士、兵装(攻撃)システム操作員、防御システム(電子戦ー敵からのミサイル攻撃を避け、攪乱する)操作員。
何故こんなものが、嘉手納基地に緊急着陸してきたのだろうか。不気味だ
これがいるということは、私は即帰るわけにいかない。離陸するところを撮りたいじゃないか。ある県外から来た軍事マニアがおりました。このためにわざわざきたらしい。かとおもえば、B-1Bがいるときいたが、どこに居るんですかと? と。「あの柱と右の柱の間で、バックに白の格納庫の前です」と教えた。彼も見えたらしい。天気悪くて、刻々と視界の良し悪しが変わる。
管制塔の左側。KC-135空中給油機がこの時点(12:25)で3機いた。左のテイルサインは、HH。右はAKだ。2機とも外来機だ。AKはアラスカからだろう。
海軍駐機場。P-8対潜哨戒機。左は334,右が336番機。ここに(この左)にもう1機。格納庫に1機。その奥に1機いたから計5機か。12:26
CMV-22オスプレイが2機。12:30
左にもう1機。計3機だ。いずれもVRMー30所属。12:35
米国海軍第30艦隊兵站多任務飛行隊であり、空母カールビンソンに載っていた。オスプレイ全機飛行停止が決まり、陸に揚げられたのだろう。カールビンソンには、代替機としてC-2輸送機が載っているはずだ。
13:43 着陸してきたこれは何だ? 輸送機のように見えるが、機首側下部にレドームをつけている。
N650JRだ。 ということは、ボンバルディアCL-600 2B16チャレンジャー604だ。民間機のようだが詳細不明。
KC-135が下りてきた。ANG80021 米国空軍州兵航空団と思われる。13:51
13:58 管制塔左側。C-17とKC-135が3機。
暇だと寒さが堪えるね。
KC-135がもう1機下りてきた。併せて5機。14:45
これもANGだ。 80030番機。
予備役からもってきているのは、何の意味か? 空中給油機もZZの常駐機を減らして、臨機応変な態勢の一環だろうか。
C-17が離陸。15:17
15:17 びゅっとあがる。
P-8対潜哨戒機が下りてきた。15:25 LC 552番。これも外来機。
P-8は5機になった。この4機と格納庫の中の1機。15:47
KC-135も5機になっている。
暗くなってきたが、大気の状態は比較的良好。B-1B本日の撮り収め。16:09
テイルサイン EL 機番、2084(手前)、3485(奥)
動く気配なし。16時30分まで待って帰ろう。
16時30分までまって、嘉手納道の駅をあとにした。
【参考情報】2023年12月20日 日本国自衛隊 統合幕僚監部報道発表資料から(*「令和を西暦に読み替えて引用)
「自衛隊は、米軍及び韓国軍と共に、下記の通り、日米韓共同訓練を実施しました。本訓練は、我が国を取り巻く安全保障環境がより一層厳しさを増す中、地域の安全保障上の課題に対応するための3か国協力を強く推進するものであり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くという日米韓3か国のコミットメントを示すものです」などと強調しまくっている。
期日:23年12月20日(水)
訓練場所:九州北西空域
参加部隊:航空自衛隊 第8航空団(築城)F-2戦闘機 4機。
米空軍 B-1爆撃機 2機
F-16戦闘機 3機
韓国空軍 F-15戦闘機 2機
訓練項目:各種戦術訓練
だそうである。
この訓練に参加したB-1Bが嘉手納基地に緊急着陸したのだろう。
F-2もF-16も対地攻撃能力をもつ攻撃機であり、敵基地攻撃能力の一環といえる。Bー1Bは低空から敵地に侵入して爆撃する能力が高いとされている。
「法の支配に基づく」と言おうが、軍事緊張の相互の高揚の結果は、ますます危険な朝鮮半島ーアジアになっていく。
【以下、補足、訂正】
B1-Bは多分、グアムのアンダーセン空軍基地から、F-16は韓国の群山基地(第8戦闘航空団)か烏山基地(第51航空団)から来たのだろう。
航空自衛隊の築城は福岡県。バラバラにあるように見える基地群が国境を超えて連携しており、戦時体制に入る準備の演習が行なわれているのだ。私たちは、朝鮮半島38度線の分断を超えて、軍事緊張を削減する努力こそ、尽力すべきだ。
今回のB-1Bの緊急着陸は、沖縄が朝鮮半島に対しても、重要な意味を持っている事を改めて示唆している。