ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】嘉手納基地に下りた「不運」は、何故起きるのか(20240603)

2024年06月03日 | 嘉手納基地

私は考えた。

(参考)

雲と霧に包まれた那覇空港(20240531) - ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

何故、嘉手納基地経由を選んだのか、長時間閉じ込められるのか?

①嘉手納に下りた3便の経路と時間

○JTA53便ー福岡ー那覇便(日本トランスオーシャン航空)

NU53 (JTA53) Japan Transocean Air Co. フライト追跡と履歴 - FlightAware

※便名(JTA53など)ごとに検索すれば、日々の飛行実績と予定が出てくる。

 福岡空港(9:29離陸)-嘉手納空港(11:54着陸)待機(18:24離陸)ー那覇空港(18:37着陸)

 通常の福岡ー那覇の飛行時間ー1時間30分程度

 待機時間 6時間30分 福岡空港から那覇空港のトータル 9時間13分

○JAL907便 羽田ー那覇便(日本航空)

 羽田空港(8:40)ー嘉手納空港(11:46)待機(19:54)-那覇空港(20:08)

 通常の運航 2時間30分から3時間

 待機時間 8時間8分 羽田空港から那覇空港 トータル 11時間32分 

○ANA467便 羽田ー那覇便(全日本空輸)

 羽田空港(8:41)ー嘉手納空港(11:39)待機(20:03)ー那覇空港(20:15)

 待機時間 8時間24分 トータル 11時間34分

●嘉手納での待機時間(缶詰状態)が6時間30分から8時間24分に及ぶ異常さ。機内に缶詰状態9時間13分から11時間34分に及ぶ。「お疲れ様」というにしては過酷すぎた飛行となっただろう。

➁疑問1 何故、嘉手納飛行場(米国空軍基地)に下りたのか?

 目的地である那覇飛行場に近いが、そこは米軍基地だ。過去にも、同様な事態が起きている。時間の多少はともかく、閉じ込められることは必至だった。引き返すことや、他の飛行場に切り替えなかった理由は何か? 確実に飛べる燃料が不足していたのだろうか。だから給油が問題になったのだろう。他の理由もあるのだろうか? 

 目的地の飛行場が降りれないとき、どうするのか各社・国土交通省に、マニュアルはあるのだろうが、私も今後調べておきたい。

③嘉手納基地の問題

 嘉手納基地は米国空軍基地だ。通常民間機の利用はできない。軍が委託している民間機の離発着は日常的に行なわれている。軍事基地であるということは、日々刻々軍事行動(演習)をしている。軍用飛行場は軍事機密の巣窟だと言える。民間の飛行場ならば、臨時に降りても、速やかな燃料補給は可能だ(支払いは生じる)。

 今回の嘉手納基地の場合、どうしたのか、不詳。通常パターンから考えれば、燃料補給は各会社が契約しているタンクローリーが那覇空港から出向き、嘉手納基地の入港許可を得て、給油したのだろう。

 沖縄防衛局や国土交通省は関与していないのか? 当然関与して働きかけるべきだろう。航空会社の勝手でしょうは、おかしいだろう。当該機長が那覇空港の管制(国土交通省 大阪航空局 那覇空港事務所 航空管制官)と嘉手納空港の管制と交信しながら着陸を依頼し、許可されたはずだ。国土交通省は関与しているのだ。

 今、沖縄防衛局に電話で聞いた。同局の報道室が対応した。「民間機のことなので、沖縄防衛局は関知していない」と。法的根拠はないという。だとすれば、米軍対民間会社となり、そりゃ、民間航空会社は不利だよな。先に見た通り、待機時間は6時間30分から8時間24分まで。全て11時代に嘉手納に下りながら、この差はなんだろうか? JTAの手回しが良かったのか、JALとANAの手回しが悪かったのか。2時間の差は大きすぎる。解せない。

④日米地位協定第3条の壁

 如何なる事情があったのか、真実は、米国空軍嘉手納基地が握っており、米軍の勝手でしょう?!

日米地位協定第3条[基地内の合衆国の管理権]

「1 合衆国は、基地内に於いて、それらの設定、運営、警護及び管理のため必要なすべての措置をとることができる。(以下略)」

 これが米軍がもつ日本国内の基地に於いて全てを物語っている。嘉手納管制の許可を得て着陸しても、事後は米軍管理下に入り、米軍が指示しない限り身動きできないのだ。機外に出ることは無論、機外を見ることも。燃料の補給も不可だ。

 繰り返すが、防衛省・沖縄防衛局は、ノータッチだというのだ。米軍がどこに「緊急着陸」しても、私が見てきた限りやりたい放題なのに、これでは全くフェアでない。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。