2022年9月27日(火)晴れ ④
私は奥武山公園から那覇軍港に向かった。セルラースタジアムの先、国道331号の山下交差点の先を右折。国道332号に入る。右側は国場川河口であり、一帯が那覇軍港だ。数百メートル行くと掲揚塔がある。如何に?
12:39 半旗でない! どうしたことだろうか?
12:40 米軍は半旗にしていないのだった。私が言うのはおかしなことだが、衝撃をもって直視した。
これは2022年2月9日撮影の那覇軍港掲揚塔。上記(20220927撮影)が半旗でないことを再確認できる。
那覇軍港の正式名称は那覇港湾施設。管理部隊は米陸軍沖縄基地管理本部。陸軍施設だが、実態は主に海兵隊の県外・国外での移動訓練の物資集積所となっている。今年の2月、オスプレイによる降下・展開訓練等も行われた。
こうなるとあちこちの部隊の実態を見たいところだが、時間がない。私は県庁前の集会(③をご覧ください)を覗いて、浦添の米国領事館に行った。
バス停「広栄」から5分程度の距離にある。国道330号線と県道241号線に挟まれた物陰にある。目立たない場所だ。
領事館が半旗でないのだった。14:44
14:46 領事館の外側360度歩いて見る。
14:51 後方は国道330号線。
私が言うのもへんだが、これが日米同盟の実態だろう。
因みにこちらを見てくださいね。
これは2022年9月15日の撮影です。エリザベス女王が亡くなった事への半旗掲揚です。
米国は、英国と日本をこのように見ているのです。もっとも女王と元首相の格差もあるでしょうし、「国葬」の根拠法(日本国には不在)や格式も違うのでしょう。
米国は、米日軍事同盟を歓迎し、安倍元首相がそこを推進したことは承知しているはず(私とは真逆な立場)。しかし日本は英国と異なり、共に血を流していない。まだまだだぞというあらわれでしょう。気持ちの悪い関係です。
次に私が向かったのは、キャンプ瑞慶覧です。
バスを石平(いしんだ)でおります。
ここは国道330号と県道81号がクロスし交通量の多い場所。
立派な掲揚塔に日の丸が半旗に。唖然! 16:06
16:07
16:12 場所によるこの違いは何だろう。ここは海兵隊キャンプ・バトラーの基地司令部です。海兵隊太平洋基地司令部がある。そこに上記した通り目立つ場所。ここで半旗にしておけば、米国の日本国尊重の意志を示せるとの思惑があったのでしょう。実にせこい。
私はこの後、キャンプシュワブの掲揚塔をみたかったが、時間切れ。旗を降ろす時間となっており、確認できませんでした。誠に残念なことに、多くの基地がどうしていたのか、不明です。沖縄タイムスは28日の報道で、ここは半旗にしていたとしていましたが、領事館も他の基地群のチェックもしていない。
何故こうなるのでしょう。考えてみれば当たり前でした。日米地位協定は第3条に「基地内の合衆国の管理権」を定めています。「1 合衆国は、基地内において、それらの設定、運営、警護および管理のために必要なすべての措置をとることができる。(以下略)」 国旗を如何に掲げるかはあきらかに、「設定、運営、警護および管理の為に必要な措置」にあたるでしょう。軍隊にとって国旗は象徴的なものであり、その処遇は重要でしょう。
そこで私は調べました。7月22日以降9月26日の間に行われた日米合同委員会で、議題に挙げていないかを。防衛省、外務省が掲げている報告事項を見る限り、日米合同委員会の議題になっていませんでした。非公式に打診したかも知れませんが、すべて密室協議です。しかし今の日米同盟の現状を考えれば、日本政府が公式に要請しなければ、米国に相手にされません。米国の思惑が貫かれたということです。
私も気がついていなかった。旗の挙げ方までもこの米日地位協定か?! ここで教訓。①「そうだろう」との予測にとらわれずに、事実を探ること、➁何故かを見極めること、③そこから矛盾に満ちた実態を掴むこと。
課題ー全国各地で9月27日「国葬」の日の旗の掲揚がどうだったのか、調べたい。半旗にした場所と、してない場所のチェックができれば、何故かをより深く掴めます。例えば米日共同使用の場では半旗にしていたとか。
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