2024年5月31日(金)曇時々小雨
私は糸満に向かう前に那覇空港に寄った。到着は10時40分頃だった。しかし雲が低く深く、霧も立ちこめているようだ。やや茶色味を帯びた異様な空だった。いつものデッキに出る。通常通り離発着していると思っていたが、そうではなかったようだ。確かに第2滑走路は、全く見えない。離発着の音は聞えてくるのだが。機影は全く見えず。こんな経験は初めてだ。まぁ、冬季の青森県三沢基地で、超低空に雲が垂れ込めており、滑走路に下りてくるまで、逆に飛び上がった瞬間に見えなくなったことがあったが、それ以来の経験か。撮影は全くダメだった。諦めて12時前に先を急ぐことにした。
6月1日の沖縄タイムスによれば、雲と霧の混合らしい。海水の低温と、露点温度が下がったから生じたようだ。10時過ぎから午後まで、46便が影響を受け、目的地変更(9便)、引き返した(8便)、欠航(11便)遅延などがでたようだ。なかでも不運だったのは、嘉手納基地に下りた便だ。JTA53便(18:23)、JAL907便(19:53)、ANA467便(20:02)だ(註:いずれも嘉手納空港離陸時)。那覇空港に約15分後に着陸している。嘉手納基地内で給油ができないなどで5時間から8時間近く待機させられたようだ。
私はこうした事態に全く気づかずにいた。今回那覇空港を訪れたのは、別の任務をもっていた。そちらに気をとられており、また旅の途中であり、「異変」への注意を完全に見落としていた。不覚だったが、旅とすれば、無事に糸満市内の宿に着いたので、良かったのかも知れない。
結果論となるが、駐機場はどうだったか、第Ⅰ滑走路はどうだった(見えた)かぐらい、撮っておけば良かったのだろう。失敗だった。
因みに10時40分頃から~12時頃見えた軍用機は、海上自衛隊の駐機場にPー3Cが1機のみだった。雲間から聞えてきた音には、それらしいものもあったが、不確かだ。
(続く)