ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】ここは「別世界」なのだろうか? 『別世界』なる壁をぶち壊そう(20230115)

2023年01月15日 | 考え直すために

 新年も半月が経ってしまった。私は昨日、漸く正月(1月1日から5日)の報告をブログに上げた。長崎から大きな宿題をいただき、鹿児島県出水に移動した。33年ぶりの、いや、初めてのような出水の干拓地のツルの群れ。約1万羽。それなのに私は何もかも準備不足で、現地で出会った人たちからサポートをえて、なんとか現地に入れた。ありがとうございました。

 昨日、出水のブログをあげたよと、おしらせした友から「別世界だ」との返信が届いた。たしかにこれほどの数の大形の鳥が群れている図を見れるところは、国内では極限られている。それも極近くから、落ち着いて見れるとなると、他にないのではないだろうか。唯一無二の場所と言ってもオーバーではないだろう。地元有志の長年にわたるご尽力の積み重ねが行政をも動かしてきたのだろう。郷土の誇れる宝だと思う。

 特に渡り鳥は国境を超えて移動する。生物の進化の過程で、渡るという本能を身につけることで、ツルは種の生存を獲得してきたわけだ。今不用意に「国境」と書いてしまったが、鳥たちの歩みは長く、まだ人間世界が「国家」「国境」なるものを編み出す以前のことだ。我が人間たちは後出しで、人間の都合に合わせて、地球上を管理しようとしているのだ。

 人間の力は(ほぼ)絶大で、謙虚であるべきことをも踏みにじってきた。人間は「不安」に脅えながら神を生み出し、また「神」(権力者)になるという不遜を重ねてきた。経済力、軍事力、科学技術力の力による。階級支配という現実=分裂が不幸な道を押し広げてきたのだ。

 ところで、今回出水に出かけた私は、予定以上に早く着きながら、またもうすこし長く居られたのに早く引き上げてしまった。ある意味『別世界』を感じて、そこに執着できなかったのだ。もういいやの気分。事前学習が不足していたからでもあるが、別世界の壁に阻まれたというか、自ら線を引いてしまったというか。折角の機会をもったいなかった。

 帰りのバス待ち時間に、たまたま遭遇した女性が言っていた。彼女は実家がこちらで、現在関東地方に住んでいるらしい。「沖縄はいいですね。暖かいし、海がきれい」。ありがちな感想に、私はため息を飲み込んだ。確かに暑いし、海はサンゴ礁の海だから、全然違う。とくに初めての沖縄は初めてづくしで強烈なのも理解できる。私自身体験済みだから、こう言う他人を私は否定できない。

 こういう漠たる印象による会話も、こちらがひるまず、話し込めばいいのだ。その手はアル。そこから別の意味の『別世界』について話し出せればいいのだ。基地の島が戦場に想定されているのだと。私は『別世界』を大胆に描き出すべきなのだ。今年はそういう仕込みを大胆に試み、作りだしていきたい。この『別世界』という壁を壊していくためには、従来の手法を超えた手がかりを見いだしていかなければ、おいつかないだろう。



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