ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

一昨日、昨日・今日、年度末(20230331)

2023年03月31日 | 沖縄暮らし

 おはようございます。一昨日の講演でくたびれはて(準備に一週間)、今朝起きたのは8時になっていた。昨夜は、いよいよこれからの私についての文書をまとめるための下準備。この一ヶ月の間にあれこれ書いてきた文書をひっぱりだして、固めていく。

 今回(3月29日)の話しは、「ホワイトビーチの話しを聞かせて」というところから始まった。「いやまてよ、もっと足下から見直さないといけないのじゃないか」と私は考えて、足下を深く掘ってみた。これが抽象的になった原因だ。わかりずらいとのご意見をいただいたのは、可視化できることの背後に、どれだけ闇が深く広がっているのかということがある。一言で言えば、この闇を明らかにすることが、平和のための軍事研究だ。

 国家と国民・臣民(皇民)・人民の関係や、「武力」ー自衛力・侵略力、「敵基地攻撃能力」などの難しい話しが入ってくる。近代法の原則、全体主義の鉄鎖、国際法の使い方などややこしい。

 軍事には軍事のわかりにくさがあるけれど、そこを規制する政治の問題を同時に考えないとならない。平時から有事がシームレス(つなぎ目なしに)にと言う時代に既に入っており、いつ何があるのかわからない。こうした時代だからこそ、政権・与党、一部野党(維新・国民民主)も改憲して、緊急事態条項を手に入れたいのだろう。

 これはナチス政権下の全権委任条項をもちだすまでもなく、この国の過去において、大日本帝国憲法下の「勅令」等が体現していた。近代法だって万全ではないが、ひとつの基準ではあるだろう。だからこの間、近代法の原則は破壊されまくっている。全体主義の足下が着々と整えられているようだ。

 国内関係も対外関係も、つながっているが、どことどうつながっているのかが、大問題だ。書斎から見えることと、現場からしかみえないことを合せて考えていくしかない。沖縄にいると言うことはダイレクトに沖縄と米国、沖縄と日本国が絡まり合っている。この国の政権は米国の犬だが、一部野党もその傾向にある。

 絡まり具合を解きほぐさないと見えてこない。だからこそ、実態を解明していくことが、先決だ。「シームレス」にとは、権力の思いどおりにできてしまうことになりかねない。電子戦の時代だから、先手必勝の価値は益々高まっていく。こちらで二国間首脳平和会談しているそばから、他方でシームレスな軍事作戦が動き始めないとも限らない。こうしたことが起きるかもしれないという警戒心を私たちはもつべきだ。

 と難しい事を考えていると、頭がパンパンになる。頭を解きほぐすのは文化の力だろう。年度末の金曜日。沖展を見に行こう。



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