昨日、県外の友からメールをいただき、質問が届いた。二度の応答をしたが、中々即答は難しいこともある。他人が何に気がついていないのかを知ることは、実は、とても重要なのだ。知らないからダメではなく、知らされていないことに、私たちは着目しなければならない。
そのやりとりのなかで、三上智恵監督の試みが話題になり、「スピンオフ」ってなんなのと。私は無教養だから、なんとなくアバウトにしか考えておらず、手を出さずにきた。英和辞書で調べたら、「副産物」とか、株主がどうたらの訳もあった。多分、三上さんにとってのスピンオフは業界用語。テレビ局時代の日常言語なのだろう。だから、私たちにはぴんとこなかった。
そう思っていたら、今日の沖縄タイムスにこの上映会が行なわれており、これからもあるという。「軍拡への危機感共有」とあり、こう書かれていれば、私にはピンとくる。
改めて三上さんの「新作『沖縄・再び戦場へ』(仮タイトル)2024年公開予定のスピンオフについて」を読み直してみた。「映画の完成を待つこの期間にも、刻々と変っていく状況を共有するため、この度、45分程度のスピンオフ映像を希望者に無償で提供し、危機感を共有していただきたいと思うに至りました」、「この動画を見たことで、『見ざる・聞かざる・言わざるになるものか!』と決意した人たちが、既成の政党や運動にとらわれず、同じ危機感をもつ人たちと集まり直すきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません」と語っている。
大いに了解。ぼーっと読んでちゃ分からないことが、なるほどと立ち上がってくる。三上さんの映画に、私は一度もカンパしたことはないが(お金がなくて)、「標的の村」など全作にチラ出演してきた。最近でも撮影現場である辺野古や、ブルービーチや県庁前でご一緒している。
「観客としてみるのではなく、私たちが必死に流す情報を受けとって、皆さんも必死に地域に発信するサテライトになってほしい。平和をつくる力のある人たちを掘り起こすツールにして欲しい」と訴えている。
確かに今の琉球諸島は、こうした重層的な力が求められている状況にあり、状況を正しく読み込み、如何に打ち返すのかを考え、実践するときに入っている。私は「市民と学ぶ平和のための軍事研究」に本腰を入れながら、三上さんたちへの協力も惜しまないようにしたい。
上映会(沖縄タイムスから転載) 5月20日14時から うるま市健康福祉センターうるみんで。
5月21日10:30から勝連比嘉の「本と商い ある日」で。
沖縄市シアタードーナツ・オキナワで10:50からと14:10から。上映中ー5月17日まで。
みんなで、見て、思いを伝え合おう。
5月21日北谷での集会もあるし。
【拡散願います】「5.21平和集会 in 北谷」(20230521) - ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び (goo.ne.jp)