ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

軍隊の論理と政府の役割(20200720)

2020年07月20日 | 米軍のコロナ対策
 おはようございます。今朝の新聞(沖縄タイムス:20200720)にこう出ています。「米軍も検疫法の対象に」-「コロナ対策:地位協定を一時無効化」と。
 米軍関係者の入国は、既に書いてきたとおり、2通りあります。日本側から見たら民間空港を使う「表口」と、米軍空港に入る「裏口」。この表口で米軍関係者も検疫(PCR検査)に応じているのだと(米国海兵隊の通達文書から判明)。一方で、米軍は検疫等をスルーできる「裏口」を推奨している。「表の顔」と「裏の顔」があるって言うことです。
 そもそも日本政府は現下のコロナ禍の中で米国からの入国を断っています。しかし米軍関係者の入国は米日地位協定によって「例外措置」扱いしています。日本政府は例外措置としている以上、例外に値するとの「判断」をもっていなければなりません。また例外として入国できるための条件を付けることも不可欠です。
 しかし日本政府(官邸・外務省・防衛省)は、これまでこうした説明を一切行っていません。米軍は「特別」と言うだけです。今は軍事的に言えば「平時」ですから、外交関係の中に他国軍隊の駐留も、あるはずです。しかし、改めてコロナ禍でも、日本側のイニシアチブがないことが明白になっています。
 そもそも駐留軍とはstanding force です。臨戦態勢を維持している軍隊です。いざ有事となれば、その戦場に飛んでいき、戦争して戻ってくる。軍隊とはこうした例外的扱いを常時、準備しています。
 今や米日共同作戦ができる国になり、軍隊になっている日本国・「自衛隊」は、「平時」と「有事」の区別もできなくなっているのです。
 
 去る3月にグアム沖で米国空母の艦長が艦内でのコロナ禍に見舞われ進退窮まって、兵隊がコロナに罹って大変だと「秘密」を暴露したら、処分されてしまいました。 「ウイルスさん、ウイルスさん、ここは秘密の場所なので静かにしてね」と言おうが、ウイルスに軍事機密は通用しない。「赤ちゃんに泣くな」、「親に殺せ」と言ったのは、日本軍でしたが、ウイルスにはこんな命令は無意味です。
 こんな無理筋を通そうとする軍隊にNo!と言うのは、私たち普通の人間にとっては当たり前じゃありませんか?




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