2022年12月15日07:00頃(現地時間ー日本時間だと15日22時頃)、米国フォートワース海軍航空ステーション予備役統合基地で、垂直着陸しようとしたF-35Bステルス戦闘機が着地時にバランスを崩し、接地の瞬間に360度回転し横転する事故が発生した。パイロットは冷静・機敏に機体が立て直った直後に脱出し無事だった(私も動画で見た)。場所はダレスから近くの軍事空港だが、ロッキード・マーティン社も利用しており、海軍機か否かは不明。
この時間に起きた事故だから日本の新聞には明日発行の記事となるだろう。事故原因は現在調査中で、不明。
日本におけるF-35は、岩国基地に米国海兵隊が運用しており、嘉手納基地、普天間基地にもしばしば来ている。航空自衛隊は三沢基地(青森県)第3航空団第301、302飛行隊にF-35Aが配備されている。F-35Bは、今後、新田原基地(宮崎県)に空母加賀等の艦載機に予定されている。Aは通常型、Bは垂直着陸が可能で、空母艦載機として予定されている。A型は105機、B型は42機が導入される計画だ。
今回の事故が今後の導入にどのように影響するか否かは不明だが、この国が敵基地攻撃能力をもつ時代の中で、空母を持つことやスタンドオフ攻撃を可能とするなど、このF-35の運用がポイントの一つになるだろう。
「専守防衛」を外していけば、日本も軍拡競争のど真ん中に入っていく。まして中国・ロシア・北朝鮮との近距離での攻防となりかねない。繰り返すが、戦闘機やミサイルは後方からのスタンドオフ攻撃が可能だとしても、琉球諸島や日本列島は動かない。再び戦場となる軍事運用はいかなるものであっても私たちは受け入れることはできない。「抑止力」なる言葉遊びも、もうたくさんだ。政府中枢は、巨大な地下壕を作り立てこもるつもりかも知れないが(またどこかに秘密司令部を作るのか)、大多数の人々の命の営みを完全無視するなど、あってはならないことだ。
「武力で平和を作れない」という想像力と、近隣諸国の諸国民との友好な関係こそを作りだそう。敵基地攻撃能力(=先制攻撃能力)を許してはならない。
嘘偽りをほしいままにする岸田政権に、私たちは必ずや痛打をあびせなければならない。