ようやっと8月の写真展の骨子案を決めた。まだ公にできないが、企画を固めないと、コマ選びができない。また、何を追加して撮り、補足すべきなのかを、明らかにできない。一般的な沖縄のことじゃ、話にならない。私はこの話を2月に受けたとき、「まぁ、大丈夫じゃない」ぐらいの感覚だった。真面目に、集中して考え出さなければ、具体化できない。
ということで、考える前に、幾つか撮ってみた。結果はどうだったのか、十分ではないが、大いにヒントを得た。本番まで、あと3ヶ月しかないので、大忙しになるが、これからがふんばりどころ。しかしノンフィクションの写真展である以上、それらしい表現物が揃わなければ、できない。従来やってきた私の写真展は、撮ったものから選べば良かったが、今度はそうはいかない。
私は今、沖縄に暮らしており、ある意味では沖縄を撮る、沖縄で撮ることは楽にできる。それだけに目的意識が薄らいでいないか。形にするためには、もっと詰めていかなければなるまい。詰めるといっても、撮りながら考え、考えながら撮る。資料も読み直す。ブツ(こま)があれば、リアルに見える。ただ闇の中に潜んでいるものを抉り出すことは難しい。
形のあるものから、作り出すしかないのだ。芸術(文学でも)ならば、想像力で、こうかなと考え出すことができるが、ノンフィクションの写真は、イメージではうまくない。だから現場を一層、観なければならない。がんばります。