山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『風光る』=藤原緋沙子著

2012-06-02 18:47:56 | 読書
 入院して図書館から借りた『天空の秘宝』を読み終え、次がなくなったので久慈市内の宮脇書店から文庫本を買ってきてもらった。最初に読んだのが藤原緋沙子著の『風光る』である。2005年2月20日文庫版書下ろしで双葉文庫より出版されたいわゆる書下ろし時代劇の一つである。
 物語は、藍染橋の袂のに診療所を開いている千鶴のもとでおこる様々な事件に、女医師の千鶴が謎解きをしていくものがたりだ。以前、NHKで放映されていたので記憶があるが、テレビ画面でしっかり見たわけではない。読んでみると、物語の展開といい色々な意味で引きこまれる内容の作品である。
 続編についても機会を見つけ読んでみたいと思う。

『天海の秘宝』=夢枕獏著

2012-06-02 17:43:06 | 読書
 緊急入院のおかげで、本がたくさん読めた。喉が悪い以外悪いところがないので体をもてあましている上、救急病棟ではテレビも見られない(あまり見たいテレビもないが)。そこで、読みかけの本=夢枕獏著、『天空の秘宝(上、下)』一気に読んでしまった。
 『天海の秘宝』は2010年7月・朝日新聞出版から出版された。もともとは「週刊朝日」2009年1月2日・9日合併号から2010年1月22日号まで連載されたもので、大幅に加筆修正されたものである。
 物語の舞台は江戸で、黒衣の宰相と言われた僧・天海の残した秘宝をめぐる物語だが、時代物ではなく江戸と未来を結んだSF作品なのである。地球を破滅に導く彗星を時空を超えた移動で、軌道修正してしまうという話なのだ。なんだかよくわからない部分もあるが、とにかく面白さに引きこまれて1日で2巻を読み終えた。おかげで、病院のベッドで寝ているという苦痛が幾分和らいだ気がしたものである。

緊急入院

2012-06-02 15:18:19 | 日記
 当ブログが28日からアップされていないので、「オヤ?」と思われた方もあるかもしれない。
 実は、28日夜に「喉頭がい炎」の疑いで久慈病院の救急外来に行き緊急入院となっていたのである。
 「喉頭がい炎」とは気管支への入り口の気道がむくみ、気道をふさぐ病気でソバアレルギーなどでも起こるのだそうだが、私の場合は細菌もしくはウイルスによるのもらしい。11時近くに病院に着いた時には、息をするのがやっとで文字通り窒息寸前だった。担当したのが比較的若い外科医師で、ただちに炎症をおさせえる筋肉注射を打ち、連続して点滴で炎症を抑えにかかったので、30分くらいするととにもかくにも息ができるようになったが、まさに危ないところだった。そのまま救急外来へ入院、その晩は看護士がつきっきりでステロイド剤の点滴(こちらはアレルギー用)をしたり、抗生剤の点滴(こちらは細菌感染用)をしたり、吸入をしたりで世話を焼いていただいた。その後は、アレルギーによるものではないという判断で、抗生剤の点滴を1日4本注入され、29日と30日の朝までは栄養も点滴という有様であった。30日の昼から食事が出たが、当初はのどが痛くておかゆを食べるのさえしんどかった。31日に、耳鼻咽喉科の医師が正式に診察し「典型的な『喉頭がい炎』ですね」とのたまう。早く帰宅することを希望したが、2日までの入院を言い渡され、本日午後に退院となった次第である。
 私は、糖尿病の持病があって月1の診察を欠かさず、血糖をそれなりにコントロールしてきて健康上はあまり心配ないと思っていたが、喉が腫れ上がって息ができなくなるなどという病気はまったく想定していなかった。20日の田植えに向けて1週間ほど根をつめ、田植え後は補植と除草剤散布で相当頑張ったので疲労が蓄積していたこと、あわせて糖尿病をわずらっていると感染症に弱くなると指摘されていたが、そのことが現実に起こった結果ではなかろうかと思っている。以後、体には十分気を付けて過ごすつもりである。
 皆様も、御身お大事に!