入院中読書の最後は、『私の一名山』(続)である。ICI石井スポーツが募集した「とっておき山の大賞」受賞作品集だ。この中には、先日登ったばかりの開聞岳を書いた人もあり、石鎚山のこと白馬岳のこと、それぞれのとっておきの山旅を書いたものだ。私も、自分がたどった山道を思いながら読み終えたところで退院となった。めでたしめでたし。
入院中読書5作目は、内田康夫の『明日香の皇子』だ。わたしは一時内田康夫にはまり、古本屋をあさったり新刊を買ったりでかなりの作品を読んできたが、『明日香の皇子』は読んだつもりで読み落としていた作品だった。これも妻が買ってきてくれた。『明日香の皇子」を読む頃は明日(2日)に退院を控え、体を持て余す状態だった。
大東広告の社員・村久の恋人・恵津子が失踪した。まもなく恵津子に頼まれたという謎の男に呼び出されるが、彼は村久の目の前で殺される。被害者は村久の大取引先の社員で、「アスカノミコ」というダイイングメッセージを残す。その謎を追い、奈良・飛鳥へ向かった村久は、巨大な陰謀の渦に巻き込れる。
いつもながら内田康夫の社会性を持った歴史ロマンミステリーでハラハラドキドキしながら読み終えた。
2008年9月実業の日本社から出版。読んだのは徳間文庫版。
大東広告の社員・村久の恋人・恵津子が失踪した。まもなく恵津子に頼まれたという謎の男に呼び出されるが、彼は村久の目の前で殺される。被害者は村久の大取引先の社員で、「アスカノミコ」というダイイングメッセージを残す。その謎を追い、奈良・飛鳥へ向かった村久は、巨大な陰謀の渦に巻き込れる。
いつもながら内田康夫の社会性を持った歴史ロマンミステリーでハラハラドキドキしながら読み終えた。
2008年9月実業の日本社から出版。読んだのは徳間文庫版。
入院中読書4作目。
これも妻が買ってきてくれたもので、歴史物や時代物が好きな私の好みに合わせて『賤ヶ岳七本槍』=嶋津義忠著である。嶋津義忠という作者は知らなかったので、奥付を見ると1936年、大阪生まれで京都大学文学部卒、産経新聞社、化学会社社長を経て作家になったとある。作品は歴史小説の分野のものだ。
『賤ヶ岳七本槍』自体は、羽柴秀吉と柴田勝家のたたかいであり、このたたかいに勝利して秀吉が天下人への道を大きく踏み出すことになった。その中でも、賤ヶ岳をめぐる攻防は有名であり、そこで活躍した秀吉の馬まわりの若者たちの7人を「七本槍」と称したのだ、この小説では七本槍に数えられた人物のその後の生き方を書いている。
2011年5月PHP文芸文庫より発刊。
これも妻が買ってきてくれたもので、歴史物や時代物が好きな私の好みに合わせて『賤ヶ岳七本槍』=嶋津義忠著である。嶋津義忠という作者は知らなかったので、奥付を見ると1936年、大阪生まれで京都大学文学部卒、産経新聞社、化学会社社長を経て作家になったとある。作品は歴史小説の分野のものだ。
『賤ヶ岳七本槍』自体は、羽柴秀吉と柴田勝家のたたかいであり、このたたかいに勝利して秀吉が天下人への道を大きく踏み出すことになった。その中でも、賤ヶ岳をめぐる攻防は有名であり、そこで活躍した秀吉の馬まわりの若者たちの7人を「七本槍」と称したのだ、この小説では七本槍に数えられた人物のその後の生き方を書いている。
2011年5月PHP文芸文庫より発刊。
入院中読書3作目。
浅田次郎の『あやし うらめし いとかなし』を読んだ。著者が子どもの頃に祖母から聞かされた“こわい話”をもとにして書いたものであるという。いうなれば「怪談話」。私の好みではないが、入院中の無聊を慰めるため妻が買ってきてくれたのでとにかく読んでしまった。
浅田次郎の『あやし うらめし いとかなし』を読んだ。著者が子どもの頃に祖母から聞かされた“こわい話”をもとにして書いたものであるという。いうなれば「怪談話」。私の好みではないが、入院中の無聊を慰めるため妻が買ってきてくれたのでとにかく読んでしまった。