山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

故郷の山⑩=小野子山

2012-06-14 07:27:07 | 山行き
 小野子山は子持山の西隣にある山で、3つのピークをもっており東側が小野子山(1,208.3㍍)、中央が中ノ岳(1,118㍍)、西側が十二ケ岳(1,200.9㍍)である。群馬にいたころはこの山に登る機会がなかったが、中学時代の担任のM先生がある日、この山に登った話をして「誰もいなくて、蝶やトンボが乱れ飛んでいたので『蝶・トンボの頭』と自分勝手に名前をつけた」という話をしていたのを覚えていて、いつか登ってやろうと思っていた。
 ある年の夏墓参で帰郷した折、夫婦で高山峠から小野子山をめざした、恐ろしく暑い日で赤柴の姉妹つつじをこえて少し行ったピークで引き返してしまった。
 2010年の5月の連休に、やはり墓参で実家に行った際今度は十二ケ岳をめざした。吾妻線の小野上駅を少し過ぎ、小野上温泉の手前を山に向かって入り、登山口の駐車場に車を止めて歩く。見透し台を乗り越して急な斜面を登りつめれば十二ケ岳の山頂である。この日は素晴らしい五月晴れで、谷川連峰や上州武尊山など、群馬の山々が一望できた。山頂にはアマチュア無線家がいて、何やら交信していた。下山後、「蝶・トンボの頭」の話をした恩師を訪ね、その話をすると「よくそんな話を覚えていたね」としきりに感心されてしまった。
 十二ケ岳山頂から谷川連峰