夜明け

2011-06-01 | others
先日、いすみ市・夷隅郡・勝浦市の商工会青年部員の中の、建設業関係だけを集めた、
震災後現状ミーティングをした際に、各業者からでた意見や現状報告、これからの見通し等を話し合った事柄を頭に考えながら、
夕べはテレビにかじりついた。
 

 
ガイアの夜明け
『仮設住宅~』
 
 
現在約11万人が避難所生活をおくる中、仮設住宅の必要数は
7万戸。
 
首相は盆までに終わらせると言い切ったが、実は今はまだ15%しかできていない。
 
ハウスメーカーや、建設資材メーカーもかなりの準備を整えているのだが。
 
それにより資材納入は
『被災地優先』
と言われてきた我々末端の販売店は、資材の入荷がまったくない現状を、ただ指をくわえているしかなかった。
 
メーカーや問屋は、仮設住宅がどんどん作られるから、国からの通達により、仕方がないです…
 
行政と民間はまったく足並みが揃わないとか。
資材は大量に確保しているのに中々建設場所がないとか。
 
様々な要因が壁となり、着工を妨げているとは言いますが、果たしてそれだけなのでしょうか?
 
政府は、昭和のオイルショック以来の、『買い占め売り惜しみ防止法』の適用を商社などに通告したが、
夕べのテレビには、
『やっぱりな』と思った映像が…
 
仙台の巨大倉庫に眠る、膨大な量の断熱材やトイレなど…
 
 
販売店のウチは、直接自宅が被災したり避難しているわけではないので、
被災地の方々に比べれば、商売が一応出来ている。資材の入荷がないくらいじゃ、我慢しなければ、と思っていた。
 
 
しかし、行き先もわからず倉庫に眠る資材をみると、どうにもやるせない気持ちになってしまう。
 
合板、断熱材、水廻りなどが入荷しないがために、お客様である工務店には多大な御迷惑をかけてしまっている。
 
 
この『間接的被害』
実はかなりデカイ…
 
海沿いの外房地区、新築物件のキャンセルが相次いだり
 
どうせ資材が入らないだろうと、工務店さんが、施主に断ってしまったり。
 
着工中の物件で、資材が入荷せずに工期のメドがたたず、
施主様が現在入居している仮住まいの家賃などの延滞料やその他諸々の補償を求められるケース、
 
また、4月をメドに入居して、新しい土地で勤務や学校に引っ越す予定だつた施主様も、
家ができないから、どうにもならず、結局は何かの補償という話が出てきてしまう。
 
 
この業界に入り14年目になりますが、本当にドン底とは、今の事だと思えてくる。
いや、今後は更に落ち込むかも知れない。
 
ニュースでは中々取り上げない事もあるが、ドキュメントや、ピンポイントで情報を伝えるメディアもある。
 
メディアに惑わされないようにしたいが、しっかり見つめないとならない現実も沢山あるはず。
 
今こそ、地に足をつけ
前を見据えていかないと、本当に生き残れないかもしれません。
 
建築業界の夜明け
日本の夜明け
まだまだ時間はかかるだろう