丸桁

2011-06-14 | WOOD WORK
農業を営まれているお宅に
必要不可欠なのが『納屋』
 
農機具や、精米、乾燥機等の設備を保管したりする、
とっても大事な、又、
とても使い勝手のいい物置とでもいうのか。
 
そして、その軒先に使用される事が多いのが
『丸桁』
 
 
丸太をそのままという表現が合うように、綺麗に皮をむき、磨いて仕上げる。
 
しかも一般的にはその長さは
最低でも5mはあるだろう。
 
 
昨今はプレカットをクレーン付き車両で運搬するのが、当たり前だが、
私がこの業界に入ったばかりの時は、
『手加工』が当たり前。
 
大工は墨付け、刻みができて一人前の時代、
材木屋は、一尺桁がヒョイと担げて一人前だった。
 
 
そんな事を思い出しながら、
今日はその丸桁を四人で担ぎ上げ、四人で現場に納めた。
 
まともには絶対担ぎ上げる事は無理だが、そこは材木屋の剛力と知恵とコツ。
 
十年前は、大工さんの下小屋(作業場)へ搬入し、刻み終わった材をまた現場まで運ぶような事を毎日のようにやっていた。
 
しかし、時代も変わり、合理化と簡素化が進んだ今。
 
何が良いかはわからんが、
あの、シャカリキになって材木を担いだりした時代を懐かしく思う。
 
みんなで声を合わせて
 
『せーのっ!ッヨイショ!』
 
最近あまり言わなくなりましたね。