みなさん。こんにちは。
つどい業務責任者の新福(しんぷく)です。
大変遅くなりましたが、1ヵ月半前の年度末に、珍しく「つどい」が音頭を取って、井戸端会議を開催いたしました。
なぜ井戸端会議を開催したのか?
今回の井戸端会議は、テーマと活動場所を絞った取り組みです。
活動場所(中環の森)での経過
何度も、何度も、「つどいブログ」で取り上げて来た「中環の森」での活動に携わり9年(2012年12月~)が経過しました。
携わった事で、様々な市民活動団体や地域活動団体が「中環の森」で携わっている事を知りました。
新しい取組みとして、9年間で広葉樹が大きく成長した事と、対象者である「エコロジー美園小」の子どもたちに新しいプログラムを提供しようと思い、広葉樹の除伐体験を昨年度2回開催をしました。
そのことで、管理者(大阪府八尾土木事務所)や植樹等をされている東大阪市内で活動していた市民活動団体ともつながりました。
知らなかった「アドプトロード契約」
名称の通り「中環の森」は緑地なのですが、元々はモノレールを開通するための敷地です。そのため、実は緑地ではなく道路の扱いになっています。
その道路の清掃や植樹などを多様な活動主体に協力して取り組む「アドプトロード」に位置付けられ、各種団体が「河内木綿」「菜の花」「植樹・除草・ビオトープ管理」をアドプトロード契約として「大阪府八尾土木事務所」と結んでいます。下図をご覧くださいね。
アドプトロード:大阪府のホームページを参考にご覧くださいませ。
テーマは「環境保全」「防災」「子どもの健全育成」「八尾の伝統文化・産業」
各種団体は、上記のいずれかを目的に活動をされておられます。
また、美園小学校区まちづくり協議会さんは、以前から「河内木綿」の栽培で取組まれております。
近年、アドプトロード契約を結んでいる団体以外に協力団体が増えていることから、一堂に会する顔合わせや「対話の場」の提供を設けようと「つどい」で企画をしました。
(大阪府八尾土木事務所がアドプトロード契約団体と毎年会議をされていましたが、コロナ禍により延期をしている事もあり、補完的な意味で開催に踏み切りました。)
井戸端会議を開催して、どうだったか?
2022(令和4)年3月30日(水)19:00~21:00に、久宝園集会所(久宝園一丁目)で開催しました。
参加者数は、11団体・15名でした。
以下の目的のため、お集まりいただきました。
※ まん延防止処置期間が解除されて開催を実施。なお、感染の確認はありませんでした。
開催目的
★ 中環の森で取り組む方々との「顔合せ」と「共通認識」を深める。
★ 定期的な「振返り」と「課題共有」を行い、次の活動向上につなげる。
★ 市民主体のまちづくり(共創と共生の地域づくり)を望む「市民」を産み出す。
開催結果
□ 共有出来た内容
★ 子どもの参加者数の減少により、参加者が増える活動プログラムを考える必要性がある。
★ 保護者や活動団体には、活動プログラムを考える時間と機会がなかった事も共有出来た。
□ 共通認識が出来た内容
★ 高齢化等により各種団体が単独で活動を行うのは限界に来ている。その点は全団体が共通認識する事が出来た。
★ 子どもたちの参加が増える活動プログラムづくり、各種団体が単独活動を行う事の限界については、課題共有が出来た。
共通認識:高齢化等により各種団体が単独で活動を行うのは限界に来ている!
この共通認識は当たり前かもしれません。しかし、もう一度、活動の振返りも兼ねて、全団体で共通認識として共有しました。
「ネットワーク(つながり)、パートナーシップ(協力関係)をつくり、連携していかないと続かないですよね!」っていう協働の必要性を認識いただきました。
その他にも「環境保全」「防災」「子どもの健全育成」「八尾の伝統文化・産業」のテーマに沿った活動の経緯・振り返りを共有しました。
・「エコロジー美園小」がPTAの部会として立ち上がった経緯や当時の時代背景。
・ 当時、PTA部会で携わっていた保護者は、現在も地域活動に携わっている方が比較的多い。
・ 中環の森が八尾の観光資源・観光スポットのひとつとして捉えて携わっている。
・「世界一細長い博物館」と銘打って将来は観賞用の桃の木を植えて観光名所にした思いがある。
・ 大和川付替えを機に、河内木綿・菜の花の栽培が、当時の飢饉を乗り越えた八尾の伝統産業・農業である。
・「河内木綿」の栽培は、市民活動団体から「美園小学校区まちづくり協議会」にバトンタッチをしている。
・「中環の森」で菜の花を栽培している菜の花は食用であるため、観賞用の菜の花と栽培時期が異なる。
・「八尾市第6次総合計画」における「共創と共生の地域づくり」において、校区まちづくり協議会が総合的な取り組みを行う役割があることを説明。
※ 総合的な取り組みを行う役割:
多様な活動主体や個人と一緒になって、地域活動の解決・魅力向上へ向けて「アイディア創出」「活動実践」「ふりかえり」「課題共有」といった事を行う。
・コーディネートの必要性:例えば、校区まちづくり協議会の場合は、「統合型」「補完型」「支援型」といった何らかの支援方法による協働や連携が必要。
・「森林環境譲与税」に関する情報及び八尾市での取組み状況の提供。財源活用し取組みめるための具体的な計画を進めて行く予定。
森林整備を行う市民づくり(人材育成)といった財源活用が出来るようになれば、校区まちづくり協議会の場合は「まちづくり交付金」以外の新しい財源として視野に入れる事が出来る。その事を視野に入れて昨年「つどい体験会」では、「人づくり・人育て」として子どもたちに広葉樹の除伐体験を行ってもらった。
・地域活動団体の場合、誰もが参画出来、かつ公益性を生み出す組織は、校区まちづくり協議会しかない。それが存在意義のひとつであると説明。
今後も井戸端会議を開催するの?
効果検証を行う準備として
・今回は、実施主体の団体と実施主体を支援するつなげる団体(中間支援)にお集まりいただきました。
・効果検証として、中間支援を行う団体として「美園小学校区まちづくり協議会」が実施主体としてご支援をされ、連携されておられます。
その事で、どのような効果や課題があるかなど、検証を兼ねて、ヒアリングが出来ればと考えています。
・「校区まちづくり協議会」として「総合型」「補完型」「支援型」の支援方法の検討材料になれば、「つどい」としてのご支援につながれば、ありがたいです。
「子どもたちの参加が増えるプログラムづくり」や「団体同士の助け合いへ向けて」
・団体単独での活動が難しくなる中、各種団体が役割を分担しながら、助け合う事が出来るよう、今後も話し合う必要性を高めたいと思っています。
・その際に、対象者になる子どもたち・保護者たちが参加したくなるプログラムについて、先進事例などを探して収集するなど、別途、少人数で打合せが出来ればと思っています。
・それらの準備が出来て、井戸端会議をする必要性を皆さんが実感された際には、再度「中環の森井戸端会議」を開催できればと考えています。
・連携が深まるように「時間」「物」「金銭」「場所」「その他(ノウハウ)」といった皆さんがお持ちの資源をどうのように組み合わせて行くかを話し合えるところまで共通認識としてさらに一歩深まればと考えています。
最後に:もう一度、初心に戻って・・・もしくは集大成として
私自身の感想になりますが、19年前の22才の時に「環境アニメイティッドやお」が協議会になる前の研究会時代だった頃に、毎月1回ミーティングで集まっていました。
今思えば、テーマを設けた話合いの場でした。
毎回ミーティングでは、「八尾の環境活動の現状・収集」「他府県の環境先進事例」「他府県での環境パートナシップづくりの組織づくりの先進事例」などがテーマで、出席して議事録を作成していた私にとっては、事前知識がなく、ついていけない内容であったりしましたが、今になって開催した意義がこの年齢になってわかってきました。
この研究会では、会社で言う経営理念や経営方針、事業の順序である経営戦略を創りあげて来たことを気付かされました。
以後、協議会になって紆余曲折はありましたが、この経営方針・戦略がベースになって、発展して来た事は、当時、事務局として体感をしてきました。
今、「校区まちづくり協議会」では「わがまち推進計画」の策定が、コロナ禍の影響で1年以上延期の中、今年度から策定をする方向になっています。
この体感して来たこと、研究会時代に経験した事を活かして、「地域版」の経営方針・戦略を策定する場として事例収集といった研究の要素取り入れた「井戸端会議」として何かご支援をさせていただければと思いました。
これが20年前の「八尾市第4次総合計画」で掲げていた「地域経営」「ラウンドテーブル」だったのかなと、私の中で、つながることが出来ました。
あと、「井戸端会議」でも、皆さんに何度もお伝えはしました通り「やるかやらないは次の話で、まずは意識を合わせることが先です。」と申し上げて来ました。
志が合わさる・揃う場として、引き続き、お手伝い・ご支援が出来ましたらと思います。
中々、まとまらず、好き勝手なこと書いていていたり、好きで井戸場会議を開催したように思われたら、お詫びします。
自己実現ではなくて、利他的に他者愛で取組んでいますので、ご理解をいただきましたら、ありがたいです。
今後も、よろしくお願いいたします。