つどいスタッフのおかゆです🍚
突然ですが、❝お逮夜市❞をご存知でしょうか❓
❝逮夜❞とは「たいや」と読み、16時からの法要を指します。
そして、この法要にお参りに来られた方たちに向け、出店が開かれたことを、「お逮夜市」と呼びます。(諸説あります…)
しかし、時代を経るにつれ、「お逮夜市」は、「商店街」へと姿を変えていき、法要に合わせての出店は減っていきました。
そんな中、「お逮夜市」という文化を再び盛り上げようと、立ち上がったのが『久宝寺御坊 顕証寺』と、八尾市に店舗を置く飲食店オーナー5名の方々。
廃れつつある「お逮夜市」を、新感覚グルメイベント「OTAIYA市」として、11月19日(日曜日)に顕証寺にて復活されました。
冒頭の写真のように、主催団体が居酒屋中心ということで、さまざまなグルメの販売がされており、朝から大行列❕
お寺の中なのに、DJブースが設置され、現代的なヒップホップに合わせ、子どもたちが激しくダンスをしていたり、
フィードルクラブ「北欧の風」さんによる演奏が本堂前で行われたりと、まさに、現代文化とお寺の行事の融合が、なされている新感覚イベントとなっていました
そんな『OTAIYA市』が開催された、顕証寺のご住職 近松真宗さんに、お寺の一部施設を、催し事や教室といった、市民活動へ開くことに対する、以前と、現在と、これからについて、インタビューを行いました。
粥「どうしてお寺の一部施設を貸し出しするようになったんですか?」
近松さん「現在、顕証寺は八尾市の指定文化財となっており、もう3~4年もすると大阪府の指定文化財となる予定です。
そして、その次は国の重要文化財にしていきたいと考えております。
その際に、文化財としてお寺がどういうものになっていれば、有意義かと考えた際、地域の皆さまに多く足を運んで頂けるお寺こそ、重要文化財たる意味があるかと思いました。」
粥「ちなみに、気になっていたのですが、『お逮夜』のアイデアをお出しになったのはご住職なんですか?」
近松さん「私と言いますか、古くからの地域の皆さまのアイデアですが…(笑)
2年から2年半前に私がここ顕証寺に戻ってくる前から、お寺の場所貸し自体は行っていました。
しかし、今回の催しが、私が住職となってから初のイベントです。
ですので、多くの方に来ていただいて、仏様の御教えに触れてもらいたい、境内に足を運んでもらいたい、そう思いながら、主催のオーナーさん方のお話を伺っていました。」
粥「ただの場所貸しだけで終わるだけでなく、場所の特徴についても、主催団体やお客さんに伝わるような、イベントを開催していきたいですよね。」
近松さん「そうですね。将来は、今回のようなイベントを通じて、顕証寺を知っていただき、まずは本堂に入っていただける、また、手を合わせていただける、そして時には話をお伺いしていただける、そんな、地域の皆さまが、より法要に来てもらえるようなお寺になりたいですね。」
第20代 久宝寺御坊 顕証寺 住職 近松真宗さん突然のインタビューでしたのに、貴重なお話まことにありがとうございました❕
『OTAIYA市」は来年以降も続けて開催していく予定だそうです。
昔を大事にしながらも、新しくなっていく、そんな新感覚協働が今後も増えていくと楽しそうだなぁ…と、思ったおかゆでした