旅先での偶然の出会い

作家・沢木耕太郎さんが、香港からポルトガルまで乗合バス旅行を終えてパリの空港から帰途に着くとき、ある出会いがありました。

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◆深夜特急

沢木耕太郎さんが、香港からポルトガルまで乗合バスでの旅行に出かけたのが26歳の時。名作・深夜特急を著したのが36歳。
60歳を過ぎて、後日談を書かれているのですが、その中に偶然の出会いのことが載っていました。


パリ－モスクワ経由、羽田行きのエアロフロート機のチケットを125ドルで購入した沢木さん。

しかし
・予約なし
・チケットの名前は水知らずの女性の名前
の状態。

空港に行くと、エアロフロートの職員は
「満席よ」
とにべもない。


カウンター横に座り込み、キャンセル待ちをしていると、日本人形のような顔立ちの女の子が２人やってきた。彼女たちも予約なしで来たようで、不安そうな顔をしている。おまけに職員のロシア語もさっぱり分からず途方に暮れている様子。



沢木さんは、日本人形のような女の子を次のように想像しました。

「田舎から出てきた美容師さん。
一生懸命働いて貯めたお金でパリに旅行に来て、その帰りに違いない」
と。


数時間後、予約客のキャンセルが発生し沢木さんは飛行機に乗ることに。
２人の女の子は、その様子を不安そうに見ている。

見かねた沢木さんは、
「『キャンセルがこれ以上ないので、待っていても無駄よ』とカウンターの職員は言ってるよ。残念だけど、改めて出直したほうがいいよ」
と伝えてあげた。

その言葉に肩を落とす日本の女の子。


タラップに進もうとしてふと、沢木さんは思い出した！
「あっ、藤圭子だ！」

日本人形のような、田舎から出てきた女の子と思い込んでいた女性は、なんと藤圭子さんだったという話。





◆行方不明

元歌手であり、宇多田ヒカルさんのお母さんであり、今や大金持ちと噂される藤圭子さんが、「行方不明」とネットニュースにありました。

「恩人の葬儀にも姿を見せなかった藤圭子は今いずこ？」（東スポWeb）

東スポの報道ですから、真偽の程は分からないですけど・・・。
この報道を見て、件の沢木耕太郎さんの偶然の出会いのシーンを思い出したところです。


◆偶然の出会い

以前、私YHがパリ−成田便で少年隊の東さんと一緒になり、アンカレッジ空港のトイレで並んだことを書きました。


これも以前書いた話ですが。
ロンドンのヒースロー空港の待合室で、偶然出会った日本人。
誰だか思い出せないままに３０分間雑談しました。

帰国後もその人の名前をどうしても思い出せない・・・。

後日、ようやく分かったんです。
ヒースロー空港で雑談した方は、社宅の２Fに住む山本さんでした。
月に一回の社宅清掃でしか顔を合わせない人です。まさかロンドンで会うとは！


海外での偶然の出会い。びっくりしますよね。


びっくりするような偶然の出会いはありますか？

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