JR「横須賀」駅のすぐ近くにある「ヴェルニー公園」。
公園から、向かい側にあるアメリカ海軍横須賀基地が見えます。
この辺りに、1865(慶応元)年に建設が始まった「横須賀製鉄所(造船所)」と
いう造船施設があり、日本の近代化が此処から始まったのでした。
ペリー来航、そして横浜開港と時勢が動きだし、国防の必要性を痛感した
江戸幕府は海軍力増強のため、フランスの協力を得て 技師ヴェルニー氏の
指導のもと、この辺りに 我が国初の近代的な造船施設を建設しました。
(説明パネルより)
当時最新の加工機械が導入され建設されたドライドックは、当時の
欧米先進国にも負けない 立派な施設であったといいます。
建設に伴って 測量のため 「メートル法」が我が国で初めて採用され、
建設作業に当たっては日曜休日制や労働時間の設定、健康診断と
いった新しい仕組みが次々と導入されていきました。
当時 横須賀製鉄所は観光地で、製鉄所の様子を描いた
ものが 観光客のお土産として配られていたそうです。
1881(明治14)年発行の「横須賀一覧図」
(説明パネルより)
1871(明治4)年に完成したドライドックは、今も現役で働き続けています。
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3号ドック 2号ドック 1号ドック
(説明パネルより)
その後 艦船の大型化に対応するため、4号・5号・6号の大型ドックも
建設されましたが、現在は米海軍基地内のため見学することはできません。
時代の変遷とともに 「横須賀製鉄所」→「横須賀造船所」→「横須賀海軍工廠」と
名称を変えながら 日本近代化の拠点となり、昨2015年に創設150周年を迎えました。
(参考にしたリーフレット)
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