緩やかな上り坂の手前で、海岸へ下りてみました。
この辺りは伊勢町地区というようです。
この走水(はしりみず)海岸は 春は潮干狩り、夏は海水浴を
楽しむ人々でにぎわう所ですが、今は静かな浜辺。
突堤に通じる「伊勢町橋」の右前方に見える岬は
「御所ヶ崎」
その昔、第12代景行天皇が御座所とされた場所といわれ、この名。
また、日本武尊が東征の折、ここに臨時の御所を設け軍旗を立てた
故事に因み「旗山崎」とも呼ばれます。上総へ渡る際、弟橘媛命が
海神を鎮めるために荒れる海に身を投じたという伝説の場所ですね。
地元の人でしょうか。親子が水遊びをしていました。
泳いでいる若者もひとり・・・まだ、水は冷たそうです。
長閑な光景・・
‘猫’が生まれた瀬戸内の浜に、少し似ていました。
元の道に戻って坂を下ると、左手に「旗山崎公園」。
「旗山崎台場跡」
1590(天承18)年 徳川家康が関東に入封後、船手衆だった向井一族に
命じて此処に御船番を置き、江戸へ下る船の検査を行ったそうです。
その後1843(天保14)年に、江戸湾海防の任に当たった川越藩が
台場を築いて6門の大砲を配備し、異国船の侵入に備えたとか。
1886(明治19)年に陸軍が築いた半円形の低砲台が、林の中に
今も残されているそうですが、立入禁止で見ることはできません。
いろいろな時代の日本の歴史を内包する、静かな岬です。
「走水漁港」が見えてきました。
歩道橋を渡り、旧道の方へ入って行ってみましょう。
(続)
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