旧道から少し奥まったところに、山を背にしてお寺が並んでいます。
「本水山 覚栄寺」
浄土宗のお寺です。
ご本尊は阿弥陀如来像
その昔 日本武尊東征の折の尽忠者を弔ったと伝わる十王堂跡に
1513(永正10)年 載誉尾道上人が念仏道場を開いたのに始まるとか。
境内の左側にある供養塔は、木喰修行の名僧徳本上人の
花押・直筆が刻まれたものです。
表面 裏面
特徴のあるこの字、どこかで見たことあるなぁ・・
あ、思い出した! 川崎宿の「六字名号碑」でした。
本堂右奥に「滝の井戸」と呼ばれる湧水があります。
走水は昔から水の豊かな地域で、数軒ごとに井戸があるとか。
水道設備が整う明治末以前には、船を相手に四斗樽で水を商う
「水屋」という商売があったそうです。
「走水山 大泉寺」
曹洞宗のお寺。
創建: 1590(天承18)年
開山:伝英和尚(逗子・海宝院)
開基:長谷川長綱(三浦郡代官頭)
ご本尊: 木造地蔵菩薩坐像
(延命地蔵・室町初期)
三浦地蔵尊第30番札所
幕末期 大津陣屋が造営され、江戸湾警備に従事した川越藩の止宿として
また、その後の異国船出没などの非常時には定宿となったそうです。
漁村の寺にふさわしく、魚を入れた魚篭を持つ仏像も祀られています。
魚藍観世音菩薩像(説明板より)
境内のあちらこちらに水が流れ、門前には水かけ地蔵さんと水琴窟。
そういえば、このお寺も山号に‘水’が付いていますね。
ここへ来たら、やはり外して通るわけにはいかないでしょうね。
「走水神社」
日本武尊と弟橘媛命を祀る古社です。
(以前ご紹介したので、説明は省略)
「庖丁塚」
走水の住人 大伴黒主が日本武尊に料理を献上したという
故事に因んで、1973(昭和48)年に建立されたものとか。
手水舎に流れ出る水は、30mの深さから湧き出しているミネラルを
含む真水で、富士山から幾歳月を経てこの一帯に湧き出しているとか。
飲んだり、社務所で購入したブレスレット?を清めている人もいました。
そういえば此処は、近年スピリチュアル何とかで有名なE氏推奨の
パワースポットとして、特に若い女性に人気のある場所と聞きました。
この日も、幅広い年代の女性参拝者の姿が何人もありました。
スピリチュアルな雰囲気に触れたあとは、気分を換えて
海の方へ行ってみることにしましょう☆
(続)
おもしろい書体ですね。
パワースポットのことも、知りませんでした。
このへんも、サスガです。
‘猫’もご同様で・・(笑)
気のせいか今日は参拝者が多いなぁ・・と思っていたら、
社務所にいらした氏子の方が教えてくれました。
かのE氏は、もう何度かお見えになっているそうですよ。