機微談語[きびだんご]

心の動きや物事の微妙な趣を徒然なるままに…。初めての方は注意事項もお読みください。

生かされた教訓

2005-05-01 20:16:58 | Weblog
尼崎の脱線事故で、亡くなられた方々は、107名となりました。
亡くなられた方々のご冥福と、
ケガをされた方々の一日も早い回復をお祈りします。

この日、休日だった私が見た事故の映像には、多くの一般市民が映し出されていました。
多分、近所にお住まいの方や、お勤めされていらっしゃる方だと思います。
消防隊やレスキュー隊に混ざって、救出・救助に協力していました。
怪我をされた方々の患部を冷やす為、大量の氷を袋詰めする人々。
その氷と一緒にタオルを次々に配る人々。
大型トラックで、怪我をされた乗客を一度にたくさん病院に搬送している運送業社の方。
事務所や自宅を開放し、軽症者を休ませていた近所の方々。
家や会社にあった工具で脱出口を作り、閉じ込められていた乗客を助ける方。
他にも、映像に映っていないだけで、たくさんの方の手が、気持ちが、
被害に合われた方々を助けたのでしょう。

大惨事となったこの事故ですが、尼崎という阪神大震災を経験した地域だからこそ、
この数にとどめることが出来たのだと思います。
震災の教訓から、迅速かつ的確な行動をとることが出来たのでしょう。
これがもし、私の住んでいる地域だったら?
何をしたらいいのか分からず、ただの野次馬として、緊急車輌や救助の邪魔になり、
もっと多くの方が亡くなる事態に…。
そう思うと、事故現場の近所の方々の協力によって救われた命、心の傷も沢山あったのでしょう。
「人の力って、凄い」と思った惨事の中の温かい出来事でした。
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