貫禄の荒川、表現の村主、若さの安藤と言った感じの日本女子フィギュア。
荒川選手、完璧な演技で、文句無しの金ですね~
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大きなミスもなく、それぞれがとても綺麗でした。
新しい採点方法にもしっかりと対応してきたので、点数にも繋がったのでしょう。
一方、村主選手のような表現力に定評がある選手は、
点数が出にくかったかもしれません(個人的には一番好きなんですけどね)。
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今の採点方法では、技の一つ一つに基礎点が付けられています。
基礎点を基準にプラス3~マイナス3で評価され、その総得点によるテクニカルエレメンツ。
それ以外(スケーティング技術、技と技を繋ぐスケーティング、演技表現力、振り付け、
音楽との調和)の、プログラム全体の質を評価するプログラムコンポーネンツ。
それを選ばれたテクニカルスペシャリストと呼ばれる審査員が、
それぞれの担当する要素を採点します。
以前は、各国の審査員がプログラム全体の技術点と芸術点を採点し、
合計が得点になっていました。
どこに重点を置いて採点されたのか分からない採点方法でした。
つまり、審査員の主観のみで得点が左右されていたのです。
それが前回のソルトレイク五輪のペア(アイスダンスだったかな?)競技で、
審査員の一人がある国から採点操作を頼まれ、
極端に低い点をつけるという事件があったため、
明確な採点基準を作ったのが、今の採点方法なんだそうです。
(ちなみにその時は、改めて優勝ペアが2組ということになりました)
今の採点方法は、技にばかり目が行ってしまって、
本来のフィギュアの良さがなくなってしまうと危惧する人もいるようです。
でも、そういう背景から改定された今の採点方法は、
採点基準が明確になったので、私はいいと思います。
(勿論、改善すべきところもありますが)
実は、冬季五輪で毎回一番楽しみにしているのが、フィギュアスケートです。
演技を見る以外にも、素晴らしい演技には、
国や順位に関係なく会場中が惜しみない拍手を贈り、
アップテンポの曲になった時や、失敗してしまった時には、
会場中から応援の手拍子が送られる、あの温かい雰囲気が大好きです