2017-0808-man2556
万葉短歌2556 玉垂の2368
玉垂の 小簾の垂簾を 行きかちに
寐は寝さずとも 君は通はせ ○
2368 万葉短歌2556 ShuF219 2017-0808-man2556
□たまだれの をすのたれすを ゆきかちに
いはなさずとも きみはかよはせ
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第40首。女。
【訓注】小簾の垂簾(をすのすだれ=小簀之垂簾)。寐は寝さず(いはなさず=寐者不眠)[下記注]。
【編者注-不眠】「なさず」。この表記・訓はここだけ。02-0222枕等巻而 奈世流君香聞(まくらとまきて きいとなせるかも)。なお、「いねず」訓は、10-2050不宿、12-3094不宿。
【編者注-寝(な)す】二義あり。自サ四(この歌)は、動詞「寝(ぬ)」の未然形+上代尊敬助動詞「す」=「ねす」。おやすみになる。他サ四は、寝させる。[『詳説古語辞典』要約]